はじめに
「お金を貯めるにはどうすればいいでしょうか?」「老後資金を貯める簡単な方法を教えてください」よく聞かれる質問です。
「お金を貯める」のは、じつは簡単なのです。そう答えると、「そんないい加減なことを言うな!」「そんな簡単にお金など貯まらない!」などと、お叱りの言葉をいただくことになりそうです。
でも、お金を増やすための基本を理解すると、誰でもお金を貯められるのです。
お金を増やすたった2つの項目とは
お金を増やすには、たった2つの基本を実行するだけです。その2つは次の項目です。
●長期の運用
これだけです。
1つ目の「収入>支出」は、収入よりも支出を少なくするのです。つまりお金が残りますね。この残ったお金を貯蓄します。
2つ目の「長期の運用」は、その残ったお金を長期で運用するのです。20年、30年、40年の長期で運用することで、複利の効果でどんどんお金を増やせる可能性があります。アインシュタインも「複利」は「人類最大の発明」と呼んだくらいです。
たとえば、30歳から70歳までの40年間、毎月10万円を積み立てたとします。積立元本は、4800万円です(10万円×12ヵ月×40年=4800万円)。もし年利3%で運用できた場合、70歳の時点で、約約9195万円になります。つまり、ほぼ倍です。
もし、5%で運用をしたとすると、70歳の時点で約1億4890万円になっています。40年間、毎月10万円は厳しい方もいるでしょう。それでは、毎月5万円の積立を考えてみましょう。
30歳で毎月5万円を3%で40年間運用したとしたら、約4598万円になります。
30歳で毎月3万円を3%で40年間運用したとしたら、約2759万円になります。
もちろん投資には元本割れのリスクがありますし、このシミュレーションどおりに運用できるかはわかりません。ですが、複利の効果は実感できるのではないでしょうか。