はじめに

累進配当って?

累進配当は配当金を減配をせずに配当水準をキープ、または利益成長に合わせて増配し続ける事を指します。長い間配当を減らしていない企業ということですね。そうなると連続増配銘柄と同様、安定したビジネスをしていたり、安定して業績を成長させている企業が多いということが大まかに言えると思います。また株主還元に対しても積極的な企業が多いと言えるのではないでしょうか。足元で日本では累進配当を実施する企業が増加しており、ニュースでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

累進配当を実施している企業をチェックするには?

ではどのような企業が累進配当を実施しているのか、簡単に累進配当の銘柄を調べられる指数があります。日経新聞社は「日経累進高配当株指数」というものを出していて、累進配当を10年以上続ける企業から予想配当利回りが高い順に30銘柄を選出している指数となります。

累進配当を続ける年数の長い銘柄としては、1番長いのは武田薬品工業(4502)の41年超。2番目が三菱HCキャピタル(8593)で30年超。住友精化(4008)とLIXIL(5938)が20年を超える累進配当となっています。

日経累進高配当株指数の愛称は「しっかりインカム」となっていますが、しっかりしたインカムをねらうなら、日経累進高配当株指数の組入れ銘柄を検討するのも良い投資の選択肢となるかもしれません。

また実績ベースの増配を原則10年以上続ける銘柄のうち、連続増配の年数上位から70銘柄を上限に採用した日経連続増配株指数というものもありますので、その組入れ銘柄も併せて調べてみてはいかがでしょうか。

ただし、連続増配や累進配当の銘柄に投資する際にもリスクが存在します。50年以上連続増配を続ける“配当王”と言われるような企業は、基本的には増配を続ける傾向にあると考えられますし、連続増配や累進配当を打ち出している企業は、出来る限りそれを続けようとするでしょう。とは言え、業績の悪化や経済状況の悪化など、企業の状況が悪化すれば配当の増加が続かない可能性は念頭に置く必要があると思います。したがって、投資を行う際には慎重な分析とリスク管理が必要です。

この記事が少しでも皆様の投資の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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