はじめに

共働き家庭ならば、そんなに不安がらなくても大丈夫?

厚生労働省は、標準的な年金として夫(会社員)と妻(専業主婦)とした年金額を毎年提示しています。それによると2024年の標準的な年金額は、約23万円です。生命保険文化センターの調査によると、老後の最低生活費は23.2万円で、ゆとりのある生活費としては37.9万円です。

つまり、夫が会社員で妻が専業主婦だった場合、年金だけの収入でも、ギリギリの生活を送ることは可能なのです。しかし、ゆとりのある生活とはほど遠いかも知れません。

一方、共働きの夫婦ならばどうでしょう。平均的な年金額で考えると夫の厚生年金16万円、妻は11万円で、合計27万円になります。これでもゆとりのある老後生活には10万円の差がありますが、最低生活に比べれば、少しゆとりがあるといっていいでしょう。

また、夫婦とも会社員だった場合、ダブルで退職金を受け取れるので、老後資金についてもある程度の準備ができそうです。いまは、共働き家庭が増え、専業主婦の家庭の世帯数の約2倍になっています。共働き夫婦ならば、老後生活に極端に困ることはないかもしれません。

しかし、自営業者やフリーランスの人は、基礎年金だけしかありませんから、年金の少ない人は、要注意でしょう。

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