はじめに

まずは投資信託がおすすめ

投資初心者の方が新NISAで長期投資を始めるのであれば投資信託から始めてみるのがいいでしょう。新NISAは非課税の投資制度であり、2024年からは非課税期間が無期限で利用できるようになり、長期投資に適しています。そのうえ投資信託は、定期的に自動で積み立てができるうえ、総じて手数料が低いため、リターンを最大化することが可能で、リスク分散もしやすくなっています。

投資信託の選び方のポイントは【1】〜【3】で設定した金額と利回りなどの運用方針とリスク許容度に合った投資信託を選びましょう。株式型、債券型、資産配分型など、特性に応じて選定します。株式などの高リスク投資だけでなく、安定したリターンが見込める債券やインデックスファンドなども選択肢に入れることで、資産を安定させることができますが、利回りが下がる可能性があるので、利回りやバランスを考えながら投資商品を選んでポートフォリオを組みましょう。

投資信託の選び方

商品選びが難しい場合にはアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど全世界(約50カ国)の企業にまとめて分散投資できることや低コストで人気の投資信託であるTracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)や、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、もしくはアメリカの主要指数のS&P500指数に投資するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などから調べてみてはいかがでしょうか。全世界型も約半分がアメリカなのでどちらかでいいと思います。

さらに利回りがほしいのであれば、それらをベースにハイテク株や高利回り、インド株など気になる投資信託を加えてみるというようなやり方もありだと思います。

過去の実績が将来の成果を保証するわけではありませんが、安定した運用がされているか、成長性を含めた過去の運用実績をチェックします。暴落時にどのくらい下がっているのか、またそれを耐えられそうかなども考えておくと良いでしょう。そして信託報酬、手数料が低い投資信託を選ぶことが重要です。私個人としては積み立て投資信託のコストは0.1%以内を基本としています。ただ「コストは高めだけどこの分野や国に投資したい!」という思いがあるときは他社と比べてコストが安く、パフォーマンスが高ければ検討しても良いと考えます。

【1】〜【3】を押さえれば専門家に相談しやすくなる

投資は、資産を増やし、将来の不安を減らす手段ですが、価値の下落や市場の変動リスクも伴います。適切な知識と専門家のアドバイスを得ながら慎重に投資先を選定することが大切です。今回お伝えした【1】から【3】を事前に考えておけば専門家にも相談しやすくなると思いますし、商品を探したり選んだりしやすいと思います。

また、投資は将来につながることなので、家族と話し合うことで、家族の絆を深める機会にもなるのでは。一方でインフレーションの影響を受けたり、不測の事態に備える投資を怠ると資産が目減りするリスクもあります。デフレが続いた時代が転換し、現金が強い時代も転換したことは改めて念頭に置いていただきたいです。投資はリスクを伴うものですが、適切な計画と戦略を立てることで、それらのリスクを管理し、より安定した将来を築くことが可能です。ゴールデンウィークを利用して、新NISAを始める良い機会かもしれません。計画的に、そして冷静に投資に取り組みましょう。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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