はじめに
預貯金のほか、投資性商品や貯蓄型保険なども調べよう
「貯蓄」という言葉にはさまざまな捉え方があるのですが、ここでは、預貯金だけでなく、投資性商品など、すべての資産について指します。大まかに確認したい「貯蓄」は、以下の通りです。
●預貯金
銀行口座にどれくらいあるか、確認しましょう。持っている銀行口座を一つずつ確認して、残高がいくらあるかをチェックします。「昔アルバイトをしたときにつくった口座に数千円残っていた」なんてことがあるかもしれません。ぜひ、すべての口座を洗い出しましょう。何年も使っていない銀行口座が見つかって、今後も使う予定がなければ整理するのも手です。
参考記事:「使わない銀行口座」を持ち続けることはリスクになることも。使わなくなった銀行口座を解約してみた
●投資性商品(投資信託や株、債券など)
投資信託や株などの投資性商品は、増えたり減ったりしますが、ある時点での評価額をチェックしてみましょう。証券会社の口座が一つであれば、「保有資産評価」などの項目でまとめて確認ができます。
複数の証券会社の口座を持っていれば、それぞれチェックします。個人向け国債など、債券を保有している場合も、金額を確認しましょう。
●貯蓄型保険
資産として忘れがちなのが、貯蓄型保険です。加入している保険のうち、掛け捨てではなく、貯蓄型のものはありませんか?
貯蓄型の保険であれば、それも資産の一つです。もし今、中途解約をした場合にいくらになるでしょうか。わからなければ、保険会社に確認しましょう。
●iDeCoや企業型確定拠出年金
iDeCoや企業型確定拠出年金は、原則として60歳になるまで現金化できません。
59歳以下の方は今すぐには使えないお金ではありますが、資産として持っていることに変わりはありませんので、現在の評価額を把握しておきましょう。
上記の預貯金、投資性商品、貯蓄型保険とは別の項目で記載するのがおすすめです。また、個人事業主の方で、小規模企業共済に加入している場合は、現在の積立総額を確認しましょう。
●(もしあれば)不動産
マイホームがある場合、また不動産投資をしている場合は、それも資産の一つです。すぐに現金化するのは現実的ではありませんが、いくらくらいかは把握しておきましょう。仮に、今売りに出した場合はいくらかを確認して、ローン残高があれば、それを差し引きます。
金融資産とは異なるタイプですので、上記の「預貯金・投資性商品・貯蓄型保険」や「iDeCoや企業型確定拠出年金」とは、別として記載するのがおすすめです。また、実際に売却する場合は、諸経費がかかりますので、あくまでも参考値としておきます。