はじめに

対策3:固定金利型住宅ローンへの借り換え

最後の対策は、「固定金利型住宅ローンへの借り換え」です。早いうちに、適用金利が変わらない固定金利へ借り換えておくという方法です。借り換え後は金利の上昇に怯える必要がなくなります。

よく話題に挙がる方法ではありますが、実際はなかなかハードルが高いといえます。なぜなら、変動金利から固定金利に借り換えると、適用金利が現在より大幅に高くなる(=返済額がすぐに上昇する)ケースがほとんどだからです。加えて、借り換え時には銀行への手数料や登記費用などの諸費用で合計50万円~100万円以上かかったりもします。

今後どこまで金利が上昇するかは誰にもわからないため、借り換えるとお得になるかは予想するしかありません。ただ、固定金利に借り換えると返済が苦しいようであれば、焦って借り換えるのは避けたほうが良いでしょう。

なお、金利が高い時期に住宅ローンを借りた人に限っては、借り換えが有効なこともあります。思い当たる人は、金融機関の借り換えシミュレーションなどを使って試算してみましょう。借り換え時の諸費用の目安も提示してくれるものを使うのがおすすめです。

変動金利の上昇に耐えられる家計を作っておこう

これまでは歴史的な低金利でしたので、変動金利で借りた人は基本的には「今後は金利が上昇していくこと」を想定する必要があります。現在の返済額でも家計的にギリギリの人は特に注意が必要です。金利上昇に備えて、早急に家計を見直し、貯蓄を増やしておきましょう。

とはいえ、家計にゆとりがある、手元にまとまった貯蓄がある状況であれば、むやみに焦る必要はありません。自分の住宅ローンの適用金利を適宜チェックしつつ、必要な備えをきちんと準備しておけば、金利上昇も怖くはありません。

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