はじめに

自然災害や大規模地震の多発により、火災保険料率、地震保険料率が年々上昇傾向にあります。構造による料率の区分の他に、築年が浅い新しい住宅の料率が低く、古い建物は料率が高くなっています。

家計のためにもできるだけ安く火災保険・地震保険に入りたいと考えたことはありませんか? 今回は使える割引にはどのようなものがあるのかを解説します。


火災保険の割引

火災保険の割引は、保険会社により異なります。新築や築浅の建物に対しては、新築が何%、10年までの築浅が何%というように細かく割引を設定している保険会社はあまりなく、築年が浅い建物の保険料率を安くするという方法をとっています。保険を申込むときの新築年はとても大事な要素になっています。反対に新築から年数が経っている古い建物は保険料率を高くしています。

具体的に割引があるのは、

  1. オール電化住宅割引 住宅内の空調・給湯・調理などすべての設備を電気で賄う住宅
  2. ノンスモーカー割引 建物の所有者・居住者が喫煙者でないこと
  3. ホームセキュリティ割引 警備会社で火災・盗難のリスクを常時監視している機械警備を導入し、有効に機能している住宅
  4. エコ設備割引 太陽光発電システム・線熱回収型給湯器・高効率石油給湯器など所定のエコ設備を導入している住宅

などですが、オール電化やエコ設備などは、新築住宅に組込まれていることが多くなったためか、独自に割引を適用させる保険会社は少なくなっており、築浅の安い保険料率適用のみを使っているケースが多いようです。

このような保険料体系になっているので、火災保険料を抑えるためには、払込方法で抑える方法が一般的です。

現在火災保険の保険期間は最長5年です。保険期間を最長の5年とし、長期月払、長期年払、長期一括払の順に保険料の総額が安くなるので、5年長期一括払を選ぶと保険料が抑えられることになります。

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