はじめに

YOSAKOIソーラン祭りの見学を目的に、北海道へ1週間ほど滞在しました。おもに札幌市内におりましたが、海外旅行者が非常に多かったです。わたしが宿泊していたホテルも70%くらいが海外の方。タクシーの運転手さん曰く、5月末から急激に増えたとのことです。

わたしが入った海鮮丼のお店では、日本人はわたしだけで、お店のおかみさんらしき女性は、英語、韓国語、日本語を使い分けて対応しておりました。繁華街も、インバウンド需要を見越したお店が多く、目立ったのは、ドラッグストア、ラーメン屋など。またお菓子や化粧品がメインのキラキラドンキも一等地にありました。

そんな中でも、非常に目についたのは、カプセルトイ(がちゃがちゃ)がたくさん置いてあるスペースです。2キロメートル程度のアーケードで、4,5箇所あったと思います。以前から、カプセルトイが人気なのはなんとなく知っていたものの、これほどたくさんあるとはびっくりです。

カプセルトイ市場が拡大している理由のひとつに、大人需要があるようです。実際、カプセルトイの購入経験者の3割が、20代、30代の大人です。たしかに、わたしの娘も20代ですが、よくカプセルトイを購入しています。自分の欲しいキャラクターが出るまで、大人買いをするといった消費行動も、市場の拡大に寄与していそうです。

そこで、気になるカプセルトイ関連銘柄をピックアップしてみました。


業界トップ「ハピネット」の株価は?

まずは一丁目一番地のハピネット(7552)。玩具市場の卸では業界最大手で、国内シェア30%を占めています。カプセルトイ市場では、業界トップで、全国にカプセルトイの自動販売機を設置。最近は、ライブイベント会場や、駅のコンコースなどでもよく見かけます。また、「こころがおどる、がココにある」をコンセプトにしたカブセルトイ専門店「gashacoco(ガシャココ)」を全国に100店舗以上出店しています。

画像:ハピネット「2024年3月期決算説明会資料

当社は玩具、ビデオゲーム、映像音楽、アミューズメントの4つの事業部を持ち、カプセルトイはアミューズメント事業に属します。24年3月期のアミューズメント事業の業績は、売上高構成比11.9%とまだまだ主軸とは言えませんが、売上の伸びは、前年比①+30.8%、営業利益は、前年比②22.7%と大幅増収増益です。利益率は5.37%で、4つの事業部の中ではもっとも高く、今後売上げが伸びれば、営業利益の寄与度もますます高まると期待できます。2024月6月には、池袋に最大級の大型店舗「gashacoco(ガシャココ)」を出店、さらに北九州の大型商業施設内にもオープンし、今期も出店スピードは緩めないようです。

画像:TradingViewより

株価は、非常に堅調で、きれいな上昇トレンドを描いています。ただし、今期の業績予想は、売上げ3,300億円(前年比-5.8%)、営業利益78億円(-10.1%)と減収減益です。5月13日の決算発表と同時に自社株買いを発表したことや、証券会社のレーティングの引き上げなどの後押しもありましたので、今後の利益確定売りには注意が必要です。

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