はじめに
株式投資において、アメリカの株価指数をチェックすることは重要です。前回はアメリカの株価指数についてお伝えしましたが、アメリカ以外の株価指数を追うことも同様に重要です。
グローバルな視点を持つことで、より包括的でバランスの取れた投資戦略を立てることができます。地域分散投資にもつながりますし、アメリカ以外の株価指数をチェックすることで、新たな投資機会を見つけることもできるのではないでしょうか。
【1】 日経平均株価(日経225)
日本経済新聞社が、東証プライムに上場する企業の中から業種などのバランスを考慮して選定した日本を代表する225社の平均株価です。「日経平均株価」「日経225」などと呼ばれることもあり、ニュースでまず報じられる株価指数といえば日経平均で、日本の株式市場の大きな動きを把握する際に見られる代表的な指標です。
日本経済全体の動向を反映することからアジア全体の経済動向を把握する一助ともなります。トヨタ自動車、ソニー、三菱UFJフィナンシャル・グループなど、日本を代表する企業が含まれます。価格加重平均のため株価の高い企業の影響が大きくなります。
日本株に投資をする場合は、東京証券取引所に上場する銘柄を対象として算出・公表されている株価指数であるTOPIXと、日本の中小型株の指数である東証グロース市場250指数か、JPX日経中小型株指数も合わせてチェックしておきたいところです。
【2】 FTSE100(Financial Times Stock Exchange 100 Index)
イギリスのロンドン証券取引所に上場している時価総額上位100社の株価を基に算出される指数です。HSBC、BP、ロイヤル・ダッチ・シェルなど、国際的に活動する企業が多く含まれます。イギリス国内だけでなく、グローバルに活動する企業が多いため、国際的な経済動向を反映します。時価総額加重平均で、時価総額の大きい企業が指数に与える影響が大きいです。