はじめに
「使い道のないボーナス」で気をつけたいことは?
では、使い道が具体的に決まっていないボーナスで、「ちょっと増やしてみようかな」と思っている人に、注意点とアドバイスをお届けしたいと思います。
注意点1 怪しい投資話に注意
ここのところ、怪しい投資話を見聞きすることが増えました。「NISAは危ない、こちらのほうがいい」といって、怪しい投資に誘導するようなケースも見られます。
そもそも、NISAは、金融商品ではなく、“制度”ですので、「危ない」「儲かる」などと早急に判断することはできません。NISAという制度のなかで、どんな金融商品を買うか、いつ、いくら買うか、売るかによって、「危ないかどうか」「儲かるかどうか」が決まるからです。NISA自体を「危ない」と話している場合は、その理由についてしっかり聞いてみましょう。
また、大切な自分のお金ですので、何かに投じる場合は、納得がいくものに絞りましょう。
注意点2 短期で増やそうとしない
ボーナスが出て、すぐに使い道がない場合は「せっかくだから増やしたい」と思いますよね。
しかし、よくよく考えてみれば、ボーナスの使い道がしばらくないのであれば、急いで増やす必要はないはずです。そのため、「短期間で増やそう」と意気込むことはやめましょう。短期間で増やそうとすると、リスクが高いものに手を出して失敗してしまう危険性があるからです。
ゆっくり増やすことを念頭に置き、少しずつ少額で、時間をかけて積み立てをしていくような方法がおすすめです。少しずつ投資をすると、一度にまとめて投資することに比べて大きく増やすことは期待できませんが、大きく減る危険性を減らすことにつながります。
「増やすことだけ」に意識を向けない
最近は、「お金を増やす情報」が増えました。物価高が続いていますし、NISAのような非課税制度や、投資をする仕組みも整ってきたので、「お金を増やしたいな」という気持ちが起こるのは必然でしょう。
しかし、「お金を増やすことだけ」に注力している人が多いように思います。「その増やしたお金を何に使いたいのか」を、じっくり考えているでしょうか。本来は、先に「自分は何をしたいか」を考えたうえで、「必要なお金を準備する」という具合に、自分自身の気持ちが主体となって、お金を活かしていきたいものです。
自分の考えや行動が「お金次第」になり、自分自身がお金にコントロールされる側に回ることは、避けたいですよね。
自分自身を主体として、お金をどう使いたいか、そのためにはお金をどうするか、という順番で考えるくせをつけていきましょう。そうすれば、自分が本当にやりたいことに優先してお金を使えるようになるはずです。ぜひ、ボーナスが出たタイミングの今こそ、「自分は何をしたいか」にも、向き合ってみてくださいね。
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