はじめに
新たに取得した株も
一方でバークシャーは米化粧品小売りのアルタ・ビューティーを69万106株、約2億2700万ドル（約330億円）、航空部品の保守・製造を手掛けるハイコを104万4200株、約2億4700万ドル（約359億円）を新規に取得したことを明らかにしました。アルタ・ビューティーは全米国50州に約1400店舗を展開し、ネット通販事業も行っています。14日の米株式市場では通常取引後の時間外取引でアルタの株価が一時12％高の369.25ドルを付け、ハイコは2.8％上昇しました。また5月に初めて保有を開示した損害保険大手チャブを4－6月期に110万9000株（約4%）増加しました。
8月14日時点でのバークシャーのポートフォリオは以下のとおりです。
○アップル（AAPL） : 30.1%
○バンク・オブ・アメリカ（BAC） : 14.7%
○アメリカン・エキスプレス（AXP） : 12.5%
○コカコーラ（KO）： 9.1%
○シェブロン（CVX）： 6.6%
○オキシデンタル・ペトロリアム （OXY）: 5.7%
○クラフト・ハインツ（KHC）： 3.7%
○ムーディーズ（MCO）: 3.7%
○チャブ（CB）： 2.5%
○ダビータ（DVA）： 1.8%
保有銘柄は約40ですが、上位5銘柄で73％、10銘柄で90％以上を占めています。
現金保有高は過去最高に
気になるのはバフェット氏の現金保有高で、6月末時点の現金保有残高は前期発表時の1890億ドルから879億ドル（約46%）増え、過去最高の2769億ドル（約40兆5700億円）になりました。バフェット氏は5月に開催された年次株主総会で「リスクがほとんどなく、大きな利益を得られる案件だと考えられなければ、現金の使用を急ぐつもりはない」と述べています。
市場が荒れて株価の暴落が起きた時、キャッシュは最大の強さを発揮します。バフェット氏の過去の売買を見ると暴落する前に株を売り、暴落すると株を買っています。バフェット氏のキャッシュ残高がどのように展開していくのか、今後の動向が気になります。
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