はじめに
円安でも円高でも投資し続ける
先日利上げを発表した日本と今後利下げが予想されているアメリカの状況を考えると、近い将来、多少円高に進む可能性もあります。外債投資をするなかで、円高はマイナス要因になります。ただし、円高になると相対的に日本円の価値は上がります。この点を踏まえると、一番の円高対策は日本円を稼ぐことです。日本円を稼ぐことで、外債投資における円高のデメリットを最小限に抑えつつ、新たな投資の機会に備えることができます。
大切なのは、日々の為替レートの変動に一喜一憂するのではなく、自身の収入を安定させ、適切なリスクをとって投資を続けることです。この時に、ぜひ意識していただきたいのが資産の分散、通貨の分散、タイミングの分散です。分散することでリスクを抑えながら投資を継続できる可能性が高まります。
円安時に外債を購入するときに押さえておきたい3つのポイント
ここまで円安時に外債を購入する際の考え方と注意点について、詳しく解説してきました。外債投資には、高金利や通貨の分散といったメリットがある一方で、為替リスクやカントリーリスクなどのデメリットも存在します。今のような円安時には、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
・長期的な視点で投資を行う
・分散投資を心がける
円安と言われている現在の水準が、将来的にも円安の水準だとは限りません。どのような為替環境になっても対応できるように、バランスの取れた投資を心がけて、長期的な視点で資産形成を行っていきましょう。
【監修】伊達有希子/ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)
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