はじめに
60代独身男性の平均貯蓄額は、1468万円
では、60代独身男性の平均貯蓄額を、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)2023年」で見ていきましょう。
データによれば、60代の平均貯蓄額は、1468万円です。
しかし、平均値は「多くの人が貯蓄している額」とは限りません。平均値は、単純に資産合計金額を人数で割った値。つまり、少数の高額資産保有者によって平均値が大きく引き上げられることがあることに注意が必要です。
実態を知るには中央値と分布を確認しましょう。中央値とは、数値の小さい人から大きな人まで並べた時、真ん中の人の値です。表のデータをグラフにすると、一目瞭然です。
金融資産非保有=貯蓄ゼロが33.3%、100万円未満が8.5%。実に、半数近くの41.8%が貯蓄0~100万円です。実態をより反映する中央値は、210万円。貯蓄額に不安を感じる人は少なくないでしょう。
60代以降になると、大きな収入アップは難しいと考えておくのが現実的です。それまでの貯蓄や保険の備えも大切ですが、長く働き続けて収入を維持していくことも考えておきたいところです。
昨今注目されている学びなおし、リスキングをするなど、スキルのアップデートをはかっていくことも重要でしょう。そして、健康にも気を付けて予防を心掛けることもポイントです。家計と身体を健全に保ち、いきいきとしたセカンドライフを送っていただきたいと思います。
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