はじめに
生活費は1カ月平均36万8000円
貯蓄をするには浪費は禁物です。東京都30代世帯の平均生活費を見てみましょう。総務省の「2019年全国家計構造調査家計収支に関する結果」によれば、都内で暮らす30代夫婦の平均生活費は月36万8000円です。
東京都勤労世帯の生活費(世帯主30~39歳)
画像:「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果」より筆者作成
30代の世帯収入の平均は約64万7000円ですから、差し引くと27万9000円です。そこから税金や社会保険料などの支出が差し引かれますので、差額がそのまま貯蓄になるわけではありません。しかし、20万円程度は貯蓄にまわせるとよいでしょう。
ローン返済のある世帯は毎月の返済がありますが、それでも月あたり約20万円、貯蓄を増やしています。ローン返済のない世帯は、月あたり約24万円の貯蓄の増加です。
貯蓄は短期のものから長期のものまで目的によりわけるといいでしょう。短期の貯蓄は、来年の旅行のため、数年後の引越し、マイホームの頭金も考えられます。長期の貯蓄は、子どもの教育費や自身の老後資金などでしょう。
短期の貯蓄は、目標金額も明確なので逆算しやすく貯めやすいと思います。一方、長期の貯蓄は資金を使うところがイメージしにくく、モチベーションが保ちにくいきらいがあります。そのため、長期の資金づくりには積立タイプの金融商品がおススメです。
なかでも、2024年から開始した新NISAは、少額からでも始めやすく、投資による利益が非課税なのでおトクです。コツコツと長期の資金づくりをするにはうってつけです。
30代は仕事もプライベートも、ライフステージが新しくなるタイミングです。家計をしっかりコントロールして、充実した暮らしを実現しましょう。
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