はじめに

子どもにいただいたお年玉やお祝い金、児童手当や教育費を子ども名義の銀行口座で管理したいとお考えのご家庭も多いのではないでしょうか。意外と知られていない子ども名義の銀行口座の選び方や注意点を、現役ママFPが解説します。


金融機関を選ぶポイント

銀行口座は、子どもがお金・社会と初めてつながる入口です。成長に合わせてお金のスキルを上げていけるよう、親と子の双方で使いやすいところを選びましょう。金融機関を選ぶ際のポイントを6つ紹介します。

①通帳は必要かどうか

店舗がある銀行は通帳の有無を選択できますが、ネット銀行は原則、画面上での取引になります。お金の管理スキルを習得するまでは、やはり実際に見て触って書き込める通帳がある方が安心ではないでしょうか。キャッシュレスは“お金”が見えないために理解するのが難しくなるのと同じく、画面上での取引状況の把握は、子どもにとって容易ではありません。

とはいえ、WEB口座は画面操作でとても利便性の高いサービスを提供しているので、子どもの成長や適性に合わせ検討してみましょう。

②子どもと一緒にお金を預けに行けるかどうか

始めは一緒で、いずれは一人で行ける生活圏に店舗やATMがあると、子どもにとって貯金が身近になります。もしこれから銀行口座を開設するのであれば、子どもと一緒に手続きをし、窓口で自分の名前入り通帳を受け取るのもおススメです。お金を扱う金融機関の厳重な雰囲気の中で、お金の重みを子ども心に感じ、大人への第一歩としてやる気になるでしょう。

③子どもが愛着を持てるデザインかどうか

金融機関の中には、キャラクターデザインや子どもの写真入り通帳を発行してくれる銀行もあります。お子様の年齢やタイプに合わせて、貯金が身近になるデザインを選んでみてはいかがでしょうか。開設時の入金額を出生体重やお誕生日の数字にして特別感を出すこともおススメです。

④将来子どもがどこに住んでも使い勝手が良いか

現在は各金融機関のインターネットサービスが進化しているため、店舗の有無は特に問題にはならない場合もありますが、全国どこにいても仕送りなどの送金がしやすいか、ATMの設置個所や手数料の有無も考えて選ぶと将来使える安心感は増します。

⑤保護者口座からの送金の手間や手数料はどうか

無駄がないよう、保護者口座から資金移動する際の手数料等を確認しましょう。親と同じ金融機関を候補にすることも有用です。子どもの使い勝手と合わせて、保護者が管理しやすい口座を選ぶことが、ストレスなく長期的に貯めていく秘訣です。

⑥金利水準は他の金融機関に比べどうか

コツコツと長期で貯めていく口座です。できるだけ高金利の設定がある機関を選び、定期預金への自動送金など利用するといいでしょう。ネット銀行の方が店舗のない分、高金利の傾向にあります。キャンペーンなど上手に利用できるといいですね。

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