はじめに

子どもが1年で最もお金を持つお正月。無駄遣いをしないか、大切に使えるかなど心配な保護者の方も少なくないでしょう。

お年玉は普段のおこづかいに比べ、大きなお金をやりくりすることになるため、将来の家計管理に繋がるスキルを身に付けるチャンスです。

お年玉をどのように管理すると、子どもがお金と上手に付き合う力を育めるのか、子ども3人の現役ママFPが実践してきた「親子お年玉会議」をご紹介します。


親子で行うお年玉会議のススメ

『会議』というと構えてしまいそうですが、子どもは自分の大事なお年玉の話となれば真剣です。

お年玉で舞い上がる子どもに、「大切に使おうね」とだけ伝えても、具体的にどう行動したらよいか分からないでしょう。そこで、使う・守るの概念を知り、計画的に使う過程に伴走しながら、お金の練習を近くでサポートできるのが「お年玉会議」です。子どもの意見をしっかり聞き、話し合うことで、将来に繋がるお金のスキルと親子の信頼関係、どちらも育むことができます。

お年玉会議の進め方

お年玉会議は以下の手順で行います。

①誰からいくらいただいたかをリスト化して計算
②3つの予算に分ける
 ・自由に使えるお金
 ・自分で貯金するお金
 ・おうちの人に預けるお金
③一緒に金融機関で貯金。記帳した通帳を確認
④3か月後に振り返り

①~④それぞれ、どのように進めるのか詳細を解説します。

①誰からいくらいただいたかをリスト化して計算

まずはリスト化からはじめましょう。最初に、お年玉会議のノートを子ども一人に1冊ずつ作ります。会議の①②④はここに記録していきましょう。

①では、誰からいくらいただいたのか記録し、合計額を出します。この記録を残すことで、親戚同士で渡し合う際の金額確認ができたり、どなたからいただいたかの備忘録として活用できたり、親としても有用な記録になったりします。

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