はじめに
あなたはどっち? 貯蓄は「固定費」それとも「変動費」?
それでは、あなたにとって「貯蓄」とは、「固定費」でしょうか、それとも「変動費」でしょうか。実は、この質問への答えによって、あなたが「貯まる人」か「貯まらない人」かがわかってしまいます。
なぜなら、貯まる人は「固定費」と考え、貯まらない人は「変動費」と考えているケースが圧倒的に多いからです。
まず、貯蓄を「固定費」として考える人は、毎月一定額をしっかり貯めていることになります。勤務先の財形貯蓄や、銀行での自動積立定期預金など、毎月自動的に貯まる仕組みを取り入れているのではないでしょうか。もしくは、「毎月3万円は貯めることにしている」といった具合に、毎月の貯蓄額を“固定化”しているのです。
貯蓄額が毎月決まっていれば、「1年たてばどれくらい貯まるか」「3年後は、5年後はいくらになっているか」という計算もしやすく、マネープランを立てやすくなります。
貯まらない人は、「貯蓄」を「変動費」だと考えている
一方で、「お金が貯まらない人」は、貯蓄を「変動費」だと考えています。
つまり、毎月の貯蓄額を“固定化”していないのです。
「今月はイベントが多かったから、貯められなかった」「今月も何かと買い物をして貯まらなかった」「今月は節約を意識したから、少しお金が残った」といった具合に、その時々の状況によって、貯蓄額が変化します。
貯蓄額にムラがあると、貯蓄ペースが定まりません。
「口座残高が多いな。ゆとりがあるから、外食しようかな」と、せっかく貯めたお金を気の向くままに使ってしまうケースもよく見られます。
このように貯蓄を「変動費」として考えると、貯めることが不確実で、1年後、3年後にどれだけ貯まっているかが予測できません。「お金がなかなか貯まらない」「貯蓄が苦手だな」と感じてしまう大きな原因になるのです。