はじめに

日銀は2024年12月の利上げを見送りましたが、2025年は政策金利0.75%を視野に入れているといわれています。しかし、金利が上がった時に、自分の生活にどう影響を受けるかわからない人も多いと思います。今回は金利が上がった時にやっておくべきことをいくつかお伝えします。


金利が上がった時にやっておいた方がいいこと

金利が上がると、ローンの返済額が増えたり、借入れコストが高くなったりしますが、一方で預金や投資の利回りが改善することもあります。金利上昇時にやっておくべきことをいくつか解説します。

①住宅ローンの見直し
住宅ローンには契約時に金利が固定されるタイプと金利局面に応じて変動するタイプの2種類があります。固定金利タイプは金利が上がっても影響はありませんが、変動金利タイプは金利が上がると変動金利も上がります。変動金利の住宅ローンを利用している場合は、金利が上がる前に固定金利に切り替えることを検討することをお勧めします。

また他の銀行の低金利プランに借り換えることで、総返済額を減らせる可能性がありますので、ご自身の現在の金利を調べた上で、より低い金利で借り換えができるかをチェックするといいでしょう。

②負債を減らす
クレジットカードやカードローンなどの高金利の借金も、早めに返済しておくことをお勧めします。金利上昇によって返済負担が増える可能性があるからです。余裕資金があれば、繰り上げ返済を行うことも効果的です。

③貯蓄先口座の見直し
金利が上昇することで、普通・定期預金や個人向け国債の金利も上昇します。事実、三大メガバンクの普通預金の金利が0.02%と低金利時代に比べて20倍上がっています。ネットバンクであれば0.2%以上の金利がつく(銀行によって金利をつけるための条件があるので、契約時には確認をしてください)銀行も出てきています。また個人向け国債(変動10年)の金利も約0.7%(2024年12月現在)と上昇しているので、安定的に増やす運用の一つとして検討するといいでしょう。

④資産運用の見直し
金利上昇時は既存の債券価格が下落します。短期債券や変動金利型の債券に切り替えることでリスクを軽減することができます。分散投資を行い、株式や金など他の資産にも資金を分けておくと、リスクヘッジにもなります。

⑤生活費の見直しと家計管理
金利が上がると物価やサービス価格にも影響が出る可能性があります。無駄な支出を削減するために家計を見直しましょう。ライフプランを作成された方は、前提の金利が大きくずれる可能性があるので、ライフプランの修正をすることも大切です。また、住宅ローンの見直しや借り換えのタイミングを逃さないように、定期的に金利動向をチェックする習慣をつけることが大切です。

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