はじめに
大雪に備える保険
雨とは違った形で大きな損害をもたらす雪害。雪が原因でおきる損害にはどのような保険の準備が必要でしょうか。
1.自動車保険
雪が多い時期は、スリップによる追突、車線をはみ出して対向車と接触、雪の塊にはまるなど、夏場とは違った事故が起こります。降り始めの雪は柔らかいですが、降り積もった雪は壁と同じくらい固くなるため、事故によって車体の損傷に繋がるケースもあるでしょう。節約のため、車両保険は付けない選択をする人もいますが、冬期間だけでも車両保険をつけることをおすすめします。
2.火災保険
雪の重みにより軒が折れる、落雪で窓ガラスが割れる、水道管の凍結で台所が水浸しになるなど、雪害・寒さによる損害は多岐に渡ります。建物・家財の火災保険は、雪災、水ぬれが補償対象となる商品を選びましょう。雪の被害は、雪が解けてみないとわからない場合が多く、実際損害が起きたのがいつかわからない、といったケースもあります。そのような場合でも躊躇せず、担当者へありのままを報告してみましょう。
3.日常賠償責任保険
雪片付け中に誤って隣の車をキズつけてしまった、屋根雪が落ちて、隣の家の窓ガラスを割ってしまったなど、雪が原因で他人に迷惑をかけ、弁償しなければならない時、日常賠償責任保険が役に立ちます。単独の商品もありますが、自動車保険、火災保険などに特約として付けることができます。一家にひとつ付けておけば、ご家族全体が対象となりますので、加入しているか確認しておきましょう。
事前の準備や、起こってしまった時の対処を知ることで、軽減できることもあります。気象情報などをこまめにチェックし、災害に巻き込まれないようにしましょう。