はじめに
個人がインデックスを選ぶのは合理的
アクティブファンドは、たとえ同じ資産クラスに投資するタイプであったとしても、インデックスファンドに比べてその運用成績はピンキリです。個別ファンドの運用成績のブレが大きいのです。
もちろん、インデックスファンドを上回るリターンを維持できているアクティブファンドもありますが、逆にインデックスファンドを下回るリターンしか出せないファンドも、結構あります。当然、投資家としてはインデックスファンドを上回るリターンを望みますが、前述したように、個人がアクティブファンドに関して得ることのできる情報には限界があります。本当に良いアクティブファンドを選ぶための情報が、今の個人には十分に与えられていないのです。その意味において、投資信託は情報の非対称性が今でも存在しているといえるでしょう。
そうなると、やはり個人としてはインデックスファンドを選ぶのが次善の策、ということになります。インデックスファンドが目指すところは、ベンチマークとなるインデックスに対して、いかに連動率を高めるか、にあります。運用会社が違ったとしても、目標とするインデックスが同じであれば、運用成績には大差が生じにくいのです。
もちろん、運用モデルの違いから生じるトラッキングエラーの問題はありますが、だとしてもその差はごくわずかです。インデックスファンドには、当たり外れがほぼ無いのです。
そのように考えると、個人がインデックスファンドを選択するのは、合理的といっても良いでしょう。そのうえで、アクティブファンドを選ぶ意味はどこにあるのか、またアクティブファンドを支持する意見の真偽は何なのか、といった点について今後、いくつかの角度から考えてみたいと思います。
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