はじめに
教育費を賢く抑える節約方法
冒頭で説明したとおり、教育費は①学費、②入学準備費用、③塾・習い事の3つがあり、これらはトータルで、収入や他の支出とのバランスを欠かないようにする必要があります。そのためには、教育費を節約する工夫も必要です。いくつか方法をご紹介します。
塾や習い事の見直し
教育費には塾や習い事などの学校外活動費も含まれるため、定期的に見直しをしましょう。
参考として、世帯年収ごとの学校外活動費の平均は以下のとおりです。
画像:文部科学省「令和5年度子供の学費調査」をもとに筆者作成
全体的に、世帯年収が上がるにつれて学校外活動費もおおむね増加しています。私立校は、学校外活動費が高い傾向にありますが、中学校では例外的に、公立校の方が私立校よりも費用が高くなっています。これは、私立校は中高一貫校が多く、高校受験をする生徒が少ないのに対し、公立校では高校受験に備えて、塾などの費用が多くかかるためです。
新年度は子どもの環境が変化しやすい時期です。塾や習い事について、子どもの興味や成長に応じて、続けるべきもの、新たに挑戦するべきもの、今はあまり関心がないものを話し合って、本当に必要なものだけ残しましょう。また、割安な通信教育やオンライン教育に切り替えるのも一つの方法です。
中古市場やレンタルサービスを利用。
学校生活は様々な学用品が必要となります。長く使う物は新品を購入し、消耗品などは中古品やフリマアプリを活用して、上手に節約しましょう。
最近では、学用品のレンタルサービスやサブスクも増えてきており、これらを利用することで初期費用を抑えることができます。
国や地域の教育費補助金を確認
近年、国からの教育に関わる助成は充実してきています。支援額は世帯年収や進学先によって異なりますが、対象範囲の拡大や補助金の増額が進められています。各自治体にも独自の助成制度がありますので、事前に役所や公式サイトで確認しましょう。
教育費の準備は早めの行動がカギ
今回は教育費について、①学費、②入学準備費用、③塾・習い事の3つに分けて解説しました。
学費と入学準備費用は、それぞれ家庭に合った目標金額を設定し、中期的・長期的に分けて備えることが大切です。また、収入と支出のバランスを考慮し、教育費を節約する方法も上手に取り入れましょう。
新年度は、教育費を見直す絶好のタイミングです。早めの準備が、将来の負担を軽減し、安心につながります。子どもの晴れの日を笑顔で迎えるためにも、今から前向きに資金計画を立ててみませんか?
ぜひこの機会に、家族で「お金の使い方」について話し合ってみてくださいね。
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