はじめに
交通系ICの連携で交通費の自動入力化
事業のための公共交通機関による移動が多い方は、交通系ICの連携もおすすめです。連携設定が可能なのは、基本的にはカードタイプではなくモバイル版の交通系ICです。連携可能な交通系ICの種類は会計ソフトによって異なりますので、ご利用の会計ソフトの連携先一覧をご確認ください。
交通系ICを連携させると、利用履歴がすべて自動反映されます。交通費明細書の作成や手入力が不要になり、交通費の入力作業を大幅に減らすことができます。
ただし、プライベート利用分も混ざっていると仕分けが必要になるので、交通系IC自体を事業用とプライベート用に分けて使うことをおすすめします。
例えばSuicaの場合、事業用はモバイルSuica、プライベート用はカードタイプで使い分ける。モバイル端末は2つ必要になりますが、モバイルSuicaを事業用とプライベート用の複数アカウント作ることも可能です。
また、事業用の交通系ICへのチャージは、事業用のクレジットカードでチャージすることで、事業費の中で完結させることができます。
仕組み化は早い方が効果的
個人事業主は事業だけでなく、経理をはじめ事務作業もすべて自分でこなす必要があります。なるべくなら本業に使う時間を確保したいですよね。自動化できる仕組みを積極的に取り入れて、本業以外の作業負担を減らしていきましょう。
確定申告への意識が高まっている今だからこそ、来年に向けて動く絶好のタイミングです。
確定申告が終わってから2025年の会計期間が始まるわけではありません。2025年がスタートしてもうすぐ2ヶ月が経ちます。仕組み化は早いほど効果が得られます。2026年の確定申告で焦らなくてもいいように、このタイミングでクラウド会計ソフトの自動化を進めていきましょう。