はじめに

弱気相場での戦略──リスク管理と利益獲得を両立

弱気相場での戦略として挙げられるのは、急落に備えてキャッシュ比率を高め、必要以上に下がった銘柄を仕込むべく「下がったら買いたいリスト」を株式や商品を調べながら作成することです。株式であれば高配当株やディフェンシブ銘柄の比率を高めるのも良いと思います。投資の基本である長期・積立・分散で、定期的な積立投資で安値買いの機会を活かすのも良いでしょう。値動きの激しい相場環境では、レバレッジや信用取引を控えることも必要です。安く買って高く売るのが投資の基本ですので、弱気相場こそ将来の利益の源泉であることを理解するのも大切です。歴史的に見て弱気相場の底で仕込める投資家は、次の強気相場で大きなリターンを得る傾向があります。

強気相場での戦略としては、利益確定のタイミングを見極めること、過熱感のある銘柄への過度な集中を避けること、景気の局面変化ごとに投資対象を切り替えていく「セクターローテーション」を意識することなどが挙げられます。積立投資の戦略を取っている方は、ドルコスト平均法のメリットを得るためにも、価格変動があっても基本的には継続していくことが重要です。

強気相場と弱気相場は、決してランダムに訪れるものではなく、それぞれに明確な背景と兆候があります。相場に対して過度に楽観的または悲観的にならず、長期的な視野で今がどの局面かを冷静に見極めれば、相場が動くことは投資家の利益にとってプラスでありチャンスだと考えられます。

この記事が皆様の投資の少しでもお役に立てれば幸いです。

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