はじめに
購入後に住宅費用を節約するのは難しい
金融機関から借りられるだけ借りてしまうと、きっとあなたも返済可能額を超えてしまうでしょう。
家計管理の原則として、「欲しいものよりも必要なものを優先してお金を使う」というものがあります。返済可能額を超えた住宅ローン部分は「欲しいもの」にあてはまります。もし以後大きな収入アップを望めないのであれば、超えた分だけ「欲しいもの」の予算を削ることが必要でしょう。場合によっては「必要なもの」の予算まで削らなければいけなくなるかもしれません。
家を買うときに必ず覚えておきたいのは、家を買った後に住宅費用の大きな節約は難しくなる点です。収入を大きく増やさない限り、その他の費用や将来のための資産形成を削るしか手立てがなくなってしまうのです。
住宅予算や返せる予算を確認しないまま家を買っていると、そのことに気づくのはたいてい「万が一」が起こった時です。万が一の苦しいときに、マイホームの取得によってライフプランを大きく変えざるをえなくなっている状態に気づくのです。