はじめに

家電を購入する際に「せっかくだから長く使える良いものを買いたい!」という人も少なくはないはずですが、長い間使う際に気になるのは故障です。

そんな故障に伴う突然の出費に備えることができるのが”延長保証”です。今回は、「延長保証に加入するべきか判断するための4つのポイント」をご紹介します。


延長保証とは

そもそも延長保証とは、メーカーが提供する保証である”メーカー保証”の終了後も、一定の規約に基づいて長期間無料で修理を受けられる制度が”延長保証”です。メーカー保証は購入から1年間の商品が多く、実際の使用期間より短いケースがほとんどです。家電商品を購入する際に、以下のポイントに1つでも当てはまる場合は、延長保証への加入を検討してみても良いかもしれません。

「延長保証に加入するべきか判断するための4つのポイント」
①商品の値段が高いかどうか
②長く使用するかどうか
③本体に直接触れて操作するかどうか
④IoT対応かどうか

では、各ポイントを詳しく説明していきます。

①商品の値段が高いかどうか

商品の値段が高いと、修理にかかる費用も比例して高くなるケースが多く、故障の症状や部位によっては、購入価格程度まで修理費用が掛かってしまう場合があります。商品の金額を高いと感じるかどうかは個人差があると思いますが、商品が突然故障してしまい、購入価格程度の金額が必要になった際にすぐに払える余裕があるかどうか、が基準になるかもしれません。

例えば、15万円で購入したテレビが3年目で故障し、14万円の修理費用が掛かった事例もあります。もし、延長保証に加入していなければ、全額自己負担で修理をするか、新しい商品に買い替えるという選択を迫られます。延長保証は、商品の購入価格を限度に修理を提供することが一般的なので、延長保証に加入しておけば自己負担なく修理することができます。修理費用をイメージしていただくために、一般的な修理事例を一部紹介します。

<修理事例と平均修理単価>

【エアコン】
・症状:「電源が入らない」「冷風が出ない」「温風が出ない」
・平均修理単価:約40,000円

【冷蔵庫】
・症状:「自動製氷機で氷ができない」「庫内が冷えない」「温度が調節できず、冷えすぎて凍ってしまう」
・平均修理単価:約50,000円

【テレビ】
・症状:「電源が入らない」「音声が出ない」
・平均修理単価:約40,000円

【洗濯機】
・症状:「電源が入らない」「給水できない」「工程が進まない」
・平均修理単価:約42,000円

上記はあくまで平均的な修理費用で、症状や必要な部品によっては10万円を超えるケースや、商品の購入価格程度までかかってしまうケースもあります。修理費用や買替えにかかる費用を考慮すると、延長保証に加入しておくことで安心して過ごすことができるでしょう。

②長く使用するかどうか

良いものを長く使用する前提なら延長保証に加入した方が、圧倒的にコスパがいいといえます。

前述のとおり、物価上昇や人件費に原材料費、物流費等の上昇は修理費用が上がることにもつながります。購入した際には安価だった修理も、数年後に壊れたときには高額になってしまうケースも想定されます。

また、SDGsの観点からも、新しいモノに買い替えるよりも、モノを大切に長く使うことが非常に重要です。しかしながら、購入価格にも達する修理費用が見積もられれば買い替えを考えるキッカケにもなると思いますので、これらの後ろ盾となってくれる延長保証はお薦めできる制度だと思います。

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