はじめに

生命保険は個々に整理、必要か不要かで考える

少し古い保険では家族型や夫婦型の医療保険、がん保険がありましたが、現在では個々に加入するタイプが主流です。ご自身が加入している生命保険証券を並べてみましょう。

並べた保険証券をみて、この保険は何のために、何の時に保障されるのか、すぐ答えが出ない保険は要注意です。せっかく保険料を払っているのに何が起こった時に支払われるのかわからなければ、請求できないからです。必要、不要の前に、担当者に保障内容を確認してみましょう。保留案件です。

がん保険

がん保険は比較的わかりやすい保険です。がんと診断されたら支払われますから、必要な保険でしょう。ただし、内容のチェックは必要です。がん保険は日進月歩。まとまった一時金は1回のみ支払う形から、複数回払う形に変わっています。定期的にがん保険の傾向を調べて、見直しをすることも考えましょう。

死亡を保障する保険

終身保険、定期保険、収入保障保険、変額保険などが、死亡した時支払われる保険です。死亡の保障を考える時は、目的が何かを明確にしておきましょう。

一生涯続く死亡保障に加入する目的は、死亡した時の葬儀費用、整理費用などです。それとは別に、決まった期間、死亡保険金を受け取れるのが、収入保障保険や定期保険です。

例えば子供の教育資金がかかる間、働いて収入が得られる間など、生活を支えるための遺族年金の上乗せとして設定します。万一の時の遺族年金はいくらもらえるのか、毎年送られるねんきん定期便から算出できます。

医療保険

健康保険制度があり、高額療養費もあるので、ある程度医療費を支払える預貯金を準備できていれば、あえて医療保険は不要だという意見もあります。しかし、病状によっては、休業して収入減になることもあり、治療費の実費が賄える程度の医療保険に加入することは必要だと考えます。

注意が必要なのは重複です。医療保険にがん、特定疾病、介護に備える特約が盛り込まれている保険があります。すでに保障を持っているにもかかわらず、手厚くするために別のがん保険や特定疾病保険に加入してしまっていないでしょうか? 受け取る時には手厚い保障になりますが、健康保険制度や高額療養費制度があるので、月々の保険料負担を重くしてまで保険に加入する必要はありません。

総合保険

複合的に保障を組み合わせた総合保険は、仕組みがわかりづらい場合が多いです。特に更新型の保険は、定期的に保障の見直しをできるメリットはありますが、更新時に保険料が上がっていくリスクもあり、要注意です。保障ごとに期間が違うことがあるので、自分はいつまで保障が必要なのか、更新後の保険料が本当に払いきれるのかを今一度考えましょう。

保険の窓口としている相談しやすい代理店に、他社で加入した保険も含め、相談してみるのも一案です。課題を見つけてくれるかもしれません。

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