約15万円近くの差も…正社員、非正社員、性別によって賃金はどの程度違う?
定年制を禁止している国もある
「日本の会社は、重層的な身分制度で成り立っていて、差別がまかり通っているのが当たり前」。これは、橘玲著の『不条理な会社人生から自由になる方法』のなかで述べられていることです。まさに我が意を得たりという内容でした。では、実際にどのくらい差別があるのか、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査結果の概要」の数字を参考にしながら説明をしていきます。
治療中でも入れる保険も。がん経験者が入れる「がん保険」とは?
医療保険には一定の条件を満たせば入れるが…
がん経験者にとって一番心配なのは、がんの再発・転移です。しかし、一度がんに罹患した人が、がん保険に入ることは難しいのが現状です。医療保険では、引受基準緩和型なら告知項目が少なく、ある一定の条件を満たせば契約することができます。ただ、がん経験者がもっとも望むのは、がん保険への加入です。がん経験者やがんの治療中の方は、もうがん保険に入ることができないのでしょうか?そんなことはありません。近年、がん経験者やがんの治療中でも入ることができるがん保険が、いくつか登場してきました。今回は、がんサバイバーのためにがん保険について説明しましょう。
50代、会社でのゴールが見えてきました。そのときあなたはどうしますか?
定年準備の心構え
50歳前半までは、仕事への意欲も充分あり、バリバリと仕事ができる時期でもあります。そして、役職としても部下を指導する立場になっているのではないかと思います。ところが50代中盤、つまり定年が近づいてくるころには、会社での自分のゴールが見えてきます。つまり、自分はこの会社で「どのくらいのポジション(役職)まで行けるのか」が見えてくるのです。それは会社から見た「自分への評価」でもあります。それが、ハッキリするのが「役職定年」かもしれません。何年後かに訪れる定年時のポジションも、だいたい予想がつきます。ここで役員になれなかったら、あと数年で定年、そして再雇用ということです。再雇用といっても、半数以上の人が70歳まで働く時代なので、もし、あなたが55歳だとすると就労期間は15年以上、平均余命までは28年以上残されています。さて、50代。この会社での自分の先が見えてきました。そのときあなたはどうしますか?
ドリンクチケットの特典も。意外と機能が充実している保険会社の健康増進アプリ4選
アプリごとにユニークな特徴
みなさんは、健康に良いことを何かやっていますか?筆者も、スポーツクラブに入会していますが、仕事が忙しくなり、もう何ヶ月も行っていません。それでも月額会費だけは引き落とされていて、なんてもったいないことでしょう…。やはりスポーツなど健康を維持するために、もっとも重要なのは継続することです。今回は、保険会社が提供する健康増進アプリを使って、運動を継続する方法について考えたいと思います(継続が苦手な筆者も一緒に考えます…)。
知っておかないと老後破綻につながる可能性も。定年から変わるお金のステージ
老後資金の取り崩し、そのコツは?
退職前と後では、お金の意味がガラッと変わります。お金のパラダイムシフトが起こるタイミングと言っていいでしょう。退職前は、労働収入があるため、資産形成のステージです。ところが、定年後は、それまで蓄えた資産の取り崩しのステージです。実際に人生の中で60歳前後は、もっとも貯蓄額が多く、60歳以降は、老後資金を取り崩すようになって、お金が減っていきます。このお金のステージが「変わる」ことを、理解していないと老後破綻に繋がるのです。今回は、「定年から変わるお金のステージ」について解説をしてみます。
本当のところ「介護のお金」はどのくらい必要ですか?
1億円以上の入居金が必要な超高級老人ホームも存在
高齢になってくると「要介護になったらどうしよう」という大きな不安がでてきます。その中でも費用面の心配は大きいでしょう。介護費用は、「介護の期間」「介護の場所(在宅なのか施設なのか)」で大きく変わってきます。また本人や家族の価値観、生活スタイルなどでも変わります。そこで、介護費用の基本的な考えを確認しておきましょう。それは「いくらかかるのか?」ではなく、「いくらかけるのか?」ということです。本当のところ「介護のお金」はどのくらい必要なのかを解説します。
定年を境に180度変わる仕事への価値観。幸福に生きるためにできることとは?
非地位財による幸福感は持続する
いきなりですが、仕事をする上での「あなたの価値観」って何でしょうか? どんなことを重視しながら仕事をしているのか考えたことはありますか?たとえば、「高い収入を得ること」が目標ですか? あるいは「昇進したい」「幸せな家庭生活を実現するため」「会社に貢献する」「ワクワクする体験がある」「自分の専門性を高めたい」さまざまな価値観のもとに仕事をしていると思います。ところが、定年を境にこの仕事に対する価値観は人によってはガラッと変わってしまうこともあります。今回は、定年後の仕事の価値観について解説をしてみたいと思います。
病気、就業不能、地震…人生で起こりうるリスクをコントロールする3つの方法
人生のリスクを「転嫁」「保有」「軽減」でコントロールする
人生、山あり谷ありですね。これはどなたにも当てはまることだと思います。人生は波瀾万丈。いったい何が起こるのか予測もできません。嬉しいことばかりあるといいのですが、考えもしなかったトラブルに巻き込まれることや、不幸なことが起こることがあるかもしれません。しかし、悪いことが起こったとしても、リスクコントロールができていれば、被害を最小限にできたり、被害を回避したりすることができます。今回は、日常生活におけるリスクコントロールと保険についてお話しましょう。
健康診断の「要受診」「再検査」を放置していませんか? 調査結果で分かる、保険で備えるよりも重要なこと
定期的に健診を受けている人の方が健康的
会社にお勤めの人は、ほとんどが健康診断を受けていると思います。健康診断を受けた結果で「要受診」とか「再検査」と出たことはありませんか?そして、特に再検査などせずに、そのまま何もしていないということはありませんか?問題は、「要受診」「再検査」と言われた人の約26%、つまり4人に1人が、そのまま放置していることです。今回は、健康診断についてお話しをして見ましょう。
「死ぬまでにお金を使い切る」難題。残す資産をコントロールするためにできることとは
収入と支出のバランスが重要
日本の金融資産は約2000兆円あります。そのほぼ6割を60歳以上の人が保有しています。多くの資産を高齢者が持っているのがわかりますね。でも死んでしまったら、その資産は相続財産になります。MUFG資産形成研究所の「退職前後世代が経験した資産承継に関する実態調査(2020年)」のデータによると、親から相続した平均金額は3273万円です。中央値では1600万円です。つまり、老後には2000万円以上必要だと言われている一方で、2000万円近く残している人が多いのです。もしかすると2000万円貯めたものの、「減るのが恐くて使えなかった」ということもあるのではないでしょうか。「死ぬまでに、自分のお金は全部使い切る」のが理想ですが、これがなかなか難しいのです。今回は、「死ぬまでに自分のお金を使い切る」という難題に挑戦してみようと思います。
60~65歳は年金生活を「幸せ」か「苦しい」ものにするかの分かれ道。老後を安泰に過ごすためにやるべきこと
資産運用よりも大切なこと
60歳の定年を迎えて、その後は再雇用。その再雇用も65歳には終わるのが一般的です。65歳からは年金生活とシミュレーションしているのではないでしょうか。これがもっとも多いパターンでしょう。だからこそ、60歳から65歳までの暮らし方がとても重要になってくるのです。この時期の生活・暮らし方が、その後の年金生活を幸せなものにする、それとも苦しいものにするかの分かれ目になるといってもいいでしょう。では、この再雇用の期間は、どんな生活・暮らし方をすれば、幸せな年金生活が過ごせるのかを考えてみましょう。
海外旅行はクレジットカード付帯の保険だけで足りる? 驚くほど治療費が高額になる事例も
医療制度が異なる海外では注意が必要
新型コロナウイルスも落ち着きを取り戻し、2023年5月からは「5類感染症」に分類されるようになりました。国内旅行も自由になり、観光地は以前の賑わいを取り戻しつつあります。さて、夏が近づいてきました。新型コロナウィルスが5類に移行して、行動制限のない初めての夏休みです。海外旅行を計画している人も多いのではありませんか。そこで、気になるのが「旅行保険」です。クレジットカードに付帯している旅行保険だけでもいいような気がするのですが、やはり旅行保険にも入った方がいいのでしょうか?という質問が来るようになりました。今回は、旅行保険について解説してみましょう。
信頼できる保険営業員が必ず説明することとは? 民間保険の賢い使い方
公的保険の保障を把握することが重要
「生命保険」に加入するときに、保険の営業員に説明を受けてから契約するのが一般的だと思います。実際に7割以上の人が、生命保険の営業職員、または保険代理店の窓口や営業職員から加入しています。その場合、少しでも信頼できる営業職員の人から、保険に入りたいと思いますね。信頼できる保険営業員を見分ける方法としては、「キチンと公的保険について説明をしているか 」です。
競争のストレスから解放される定年後。幸せに生きるためにやらないほうがいいこと
生き方も資産運用もムリをしないこと
会社員の方は、50代の半ばくらいまでには、定年あたりの自分の立場、職位をだいたいわかってしまうそうですね。部長・課長で終わるならば、役職定年が待っています。取締役まで行くことができれば、定年がなくなり、もう少し会社に残れるでしょう。とはいっても、取締役になれるのは、ほんの一握りです。多くのケースは、60歳で定年を迎えることになると思います。つまり50代半ばで、会社での職位をかけた競争は、ほぼ決着が付いたことになります。ですので、晴れて定年を迎えることは、見方を変えると長い競争からやっと解放されることを意味します。過去を振り返れば、受験競争からはじまり、ずいぶんと長い競争を続けてきました。もう競争をしなくてもいいと考えれば、じつに幸せな生き方ができると思いませんか?その幸せな生き方が、定年後に待っているのです。今回は、競争から一歩引いたときの幸せな定年後の生き方について考えてみましょう。
約2,000万人が糖尿病&予備軍…。年間治療費は? 発病したら保険加入できる?
受診の中断が年間8%も
「尿の泡立ちがよくて、甘い匂いがする!」あなたにも、経験がありませんか?その他にも、「喉が渇きやすく、いつも何かを飲んでいる」「運動不足」「トイレによく行く」ということが当てはまる人は、糖尿病に注意が必要かも知れません。じつは、糖尿病というのは、日本人にとっては身近な病気なのです。「国民健康・栄養調査」(2016年)によると、糖尿病、糖尿病予備軍をあわせると約2000万人と言われています。日本人の6人に1人は糖尿病または糖尿病予備軍ということになります。糖尿病が強く疑われる人は、男性の5人に1人、女性は10人に1人です(「国民健康・栄養調査」2019年)。男性はとくに気をつけたい病気です。糖尿病の自覚症状は少なく、健康診断などで発見されることが多いです。糖尿病は、それ自体が直接命に関わることはないのですが、放っておくと恐い病気です。
定年後を幸せに過ごすために捨てるべき4つのもの
自分のために生きていく
定年後は、仕事も少なくなって自由な時間も増えるし、65歳になれば年金も入ってくるので、ノンビリして幸せな時間を過ごせるのでは?なんて思い描いていませんか。しかし実際の定年後の生活は、「時間を持てあまし、孤独を味わい、ちっとも幸福感がない」ということもあるのです。いままで頑張ってきたのだから、定年後は幸せに暮らしたいと思うのは当然です。でも必ずしもそうならない理由は、定年後に「捨てられなかったもの」が残っているからです。幸せに過ごすために「捨てる」べきもの4つを解説していきましょう。
がんになったらすべてを保障してくれるわけではない?知っておきたいがん保険の保障範囲
合併症は保障されない保険も
がん保険の契約件数は、2527万件(生命保険協会調べ2020年度)で、かなり多くの方が契約をしています。そもそも「がん保険」とは、どんな保険でしょうか?「がん保険」とは、「医療保険」の一種ですが、がんという病気しか保障しない保険です。逆にいうと「がん」になったときには保障してくれますが、がん以外の保障はありません。では、「がん」になったら、すべてを保障してくれるのでしょうか?じつは、そうでもありません。どんな「がん」に対して保障してくれるのか? または、どんな場合には「保障」してくれないのか? 再度確認してみましょう。
じつは大きな損をする可能性も…。「退職金のいちばん得な受け取り方」を選ぶのが必ずしも正解とは言えない理由
お得ではなく、使い道にあった受け取り方
「退職金をいちばんお得に受け取るには、どのようにすればいいですか?」という質問をされる人が多いです。どうも、その質問の内容は、「1円でも損をしたくないので、もっとも有利な方法を教えてください」ということなのです。その気持ちはとてもよくわかります。私も1円でも損をしたくありません。でもいつも、この質問を受けるときに、違和感を覚えるのです。というのも、退職金を受け取った後の使い方で失敗して、大きな損をしていることが多いからです。どんなに受け取るときに得をしても、使い方で損をしているようでは、元も子もありません。逆に大きなマイナスになっていることに気付いていないこともあるのです。じつは、もっとも得な退職金の受け取り方は、「退職金の使い道に合った受け取り方をする」のが正解なのです。今回は、退職金の使い方から考えた、受け取り方について解説をしましょう。