特別養子縁組ではなく、里親を選んだ女性のケース
戸籍にこだわらず、「家庭」を必要とする子どもを育てる:最終回
特別養子縁組では、比較的スムーズに子どもが紹介されるご夫婦がいる一方、実質的な年齢制限などの様々な事情から、いくら待っても子どもが紹介されないケースもあるのが実情です。そんなときに考えたいのが、「里親」です。子どもを自分たちの戸籍に入れるわけではありませんが、50~60代からでも始めることができ、子育てのやりがいを感じることができます。最終回は、特別養子縁組ではなく、里親として子育てをする東京都在住の加藤真美さん(仮名、44歳)のケースを紹介します。
共働きの特別養子縁組のハードル、「試験養育期間」とは
試験養育期間の育児休業:連載第8回
かつては子育てに専念できる家庭にしかできないとされてきた特別養子縁組ですが、近年は、共働きを続けながら特別養子縁組で子どもを迎えるケースが増えつつあります。2017年1月からは、特別養子縁組の子どもにも育児休業が適用されるようになっています。第8回は、共働き家庭の特別養子縁組のリアルを、お伝えします。
外国籍の子どもを「日本国籍の我が子」にするまでの道のり
家裁審判から日本国籍を取得するまでの手続き:連載第7回
連載第6回では、高原芳樹さん、マリさん夫妻(現在ともに42歳、仮名)のケースを通じ、外国籍の子どもとの特別養子縁組の実情を紹介しました。それでは、外国籍の子どもを特別養子縁組で迎える場合の手続きは、日本国籍の子どもを迎える場合と、どのような点が違うのでしょうか。また手続きで気をつけるべき点はあるのでしょうか。第7回では、日本国籍取得までの複雑な手続きの流れとコツを分かりやすく解説したいと思います。
結婚10年目、外国籍の子どもを養子として迎える際にぶつかった壁
日本国籍の子どもとの違いは:連載第6回
不妊で子どもを望む日本の夫婦が、外国籍の子どもと特別養子縁組を結んで親子になるケースが近年、目立ってきています。グローバル化の進展によって日本に滞在する外国人が増えていることなどが背景にありますが、実態はどうなっているのでしょうか。児童相談所から紹介された外国籍のAちゃん(当時生後8か月、女の子)と特別養子縁組を通じて親子になった高原芳樹さん・マリさん(現在ともに42歳、仮名)夫妻のケースから、詳しくお伝えしていきます。
「幸せになってね」生みの母からの一通の手紙
子どものためにも、大切にしたい繋がりのこと:連載第5回
前回記事では、生後2週間の愛里ちゃん(当時、仮名)を特別養子縁組で迎えた齋藤和也さん・あかりさん(現在49歳・46歳、仮名、東京都在住)夫妻のケースを通じ、民間事業者の費用面についてお伝えしました。今回は、子どもを迎える際のもう一つの重要なポイントである「生みの母との関係性」について、考えていきます。
民間事業者を利用し、約30万円の費用で女の赤ちゃんを迎えた夫妻のケース
事業者探しから登録、子どもを迎えるまで:連載第4回
特別養子縁組を考えるご夫婦にとっての最大の関心事は、民間事業者の選び方ではないでしょうか。費用面を含め契約前に民間事業者について十分に調べておくことは、納得いく形で子どもを迎える際の大切なポイントとなります。ここからは、民間事業者を介して生後2週間の女の赤ちゃん(当時)を迎えた自営業、齋藤和也さん・あかりさん(現在49歳・46歳、仮名、東京都在住)夫妻のケースを通じ、民間事業者を選ぶ際に大切にすべき事柄について2回にわたり考えます。まずは費用面から――。
児童相談所から迎え入れた男児と家族になるまでの日々
ママ友との関係、真実告知の乗り越え方:連載第3回
特別養子縁組で当時2歳半の聡くん(仮名)の母親になった鎌田良美さん(現在49歳、仮名、東京都在住)。前回記事:児童相談所を介して2歳半の男児を迎えた家族のケース現在は落ち着いた日々を送る鎌田さんですが、聡くんを迎えた当初は、さまざまな戸惑いがあったそうです。子どもの行動、ママ友との関係、そして真実告知……。今回は、鎌田さんが聡くんと暮らすようになった当初の葛藤と、それをどう乗り越えたかについて、児童相談所や民間支援機関のフォロー体制を含めてお伝えします。
児童相談所を介して2歳半の男児を迎えた家族のケース
養子縁組里親登録から、一緒に暮らすまでの道のり:連載第2回
前回の記事では、特別養子縁組の基礎知識についてお話ししましたが、ここからは、鎌田良美さん(現在49歳、仮名、東京都在住)のケースを紹介していきます。共働きで子どもを持たないDINKsを続けてきた鎌田さんは45歳を過ぎたある日、生みの親が育てられない子どもの親になることを決意します。行き着いたのは、児童相談所を介しての特別養子縁組でした。児相による特別養子縁組の実態はあまり知られていませんが、メリット、デメリットはどんなところにあるのでしょうか?鎌田さんの体験を通じ、2回にわたり考えます。
養子縁組の基礎知識、児童相談所と民間事業者の違いとは?
納得いく形で子どもを迎えるために:連載第1回
生みの親が育てられない赤ちゃんや子どもを「わが子」として育てる「特別養子縁組」が注目されています。欧米では一般的な親子の形ですが、日本で特別養子縁組を使って子どもを迎えようとすると、「費用を含め実態が見えづらい」という“壁”にぶつかります。連載では、費用や事業者選びなど、納得のいく形で子どもを迎えるためのノウハウをお伝えします。初回は、特別養子縁組の基礎知識からご紹介します。