ミドル世代の気になるデータ
40~50代のライフステージは、仕事や家庭での責任感が増す一方、教育費や住宅ローンなどの支出、自分の健康や親の介護問題など家計や健康の面で「クライシス」に陥りやすい時期です。どうしたら人生後半を前向きに過ごすせるか―そのヒントを探ります。
ミドル世代が始めてみたい運動・スポーツの一番人気はウォーキング
身体面の健康づくりと精神面へのリフレッシュ効果
新型コロナウイルスにともなう緊急事態宣言が解除されて以降も、人混みを避け、不要な外出を控える生活を続けている方も多いと思います。外出の自粛等で自宅に籠りがちな日々が続いた方の中には、自身の運動不足がふだん以上に気になった方もいたのではないでしょうか。そこで今回は、昨年11月にスポーツ庁が行った「スポーツの実施状況に関する世論調査」の結果から、身体面の運動不足についての意識に関する調査結果とともに、身体面の健康づくりを通じた精神面へのリフレッシュ効果について考えてみたいと思います。
健康のための「継続的」な取り組みを行っている人は、ミドル世代の約半数
コロナまで「無意識」でいた生活習慣の見直しを考える
新型コロナウイルスの感染拡大を背景とする緊急事態宣言が解除されてからひと月あまりが経ちます。感染拡大の防止と社会経済活動の両立が問われるなか、人々の間には感染予防と再拡大への備えを視野に入れた新たな日常生活を、慎重に受け入れる動きが少しずつ広がっています。4月以降の緊急事態宣言下の生活では、外出の自粛や三密の回避など、多くの人にふだんとは異なるライフスタイルが求められ、自宅で過ごす時間が長くなったことや、慣れないリモートワーク生活の影響でコロナ以前には感じたことのない心身の疲労を感じた方もいたかもしれません。今回は当研究所が行った調査から「心身の健康の維持・管理や体力づくりのために、継続的に行っていることがある」と答えた人の割合についての調査結果をご紹介します。また、食生活や運動習慣に比べて、継続的な取り組みや生活習慣として意識される機会が少ない「睡眠時間」についてのデータをご紹介し、その重要性について考えてみたいと思います。
子どもの頃、家族と一緒に食料品の買い物をしていましたか?
20代男性の4割強が、中学生時代に家の買い物を手伝った経験あり
40~50歳代のミドル世代には、子ども時代に家族と一緒に食料品の買い物をした経験がある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。また、その際に思い浮かべる光景は、誰と、どこで買い物をしたときの記憶でしょうか。当時の経験が大人になってからの健康管理に役立っていると感じている人もいれば、現在の自分と同じくらいの年齢だった親と過ごした懐かしい時間に、郷愁を覚える方もいるかもしれません。今回は、全国の20歳以上の男女に対し、小学生から高校生くらいまでの子ども時代に、家族と一緒に食料品の買い物をした経験に関してたずねた調査結果についてご紹介します。
ミドル世代は要注意!食事を「ゆっくり」「よく噛んで」食べていますか?
実践できていない人の大半は、早食いの習慣がよくないことに気づいている
新型コロナウイルスの影響で、外出を控えたり、会食や行事などのキャンセルを経験したミドル世代のなかには、ふだんに比べ自宅や職場で食事をする機会が増えたと感じている方もいるのではないでしょうか。今回は、農林水産省が行った調査から、ふだんの食事の食べ方に関する調査結果をご紹介したいと思います。
中高年シングルがあげた、これまでの人生で最もつらかったできごと
男性の7割、女性の8割が経験ありと回答
40~50代にかけての中高年期は、加齢にともなう心身の変化を実感しやすい時期として知られ、「ミッドライフ・クライシス」などと呼ばれることもあります。このようなミドル世代の男女にとって、心身の健康に影響を与えうるような、大きなストレスを感じる経験にはどのようなものが考えられるでしょうか。また、それらのできごとに、経験者はどのように向き合ったのでしょうか。今回は、企業等で働く40~50代の配偶者のいない中高年単身者(以下中高年シングル)を対象に行った当研究所のアンケート調査から、回答者があげたこれまでの人生で最もつらかったできごとの内容とともに、それらの経験への向き合い方についてたずねた調査結果をご紹介します。
「相手からアプローチがあれば考える」人が他国より多い日本
夫婦の出会い後の真相とは?
バレンタインデーを前に、家族や友人に贈るチョコレートを準備したミドル世代もいるかもしれません。最近では女性に限らず、自分へのご褒美が「本命チョコ」という方もいらっしゃるようです。さて今回は、男女の出会いや恋愛に関する考え方をたずねた国際比較調査のデータから、日本の男女が出会って以降の恋愛や結婚への発展プロセスについて考えてみたいと思います。
聞いたことある?親が大切にしているモノとその理由
60歳以上の夫婦の8割が「戸建て持ち家」に居住
今回は、筆者が所属する第一生命経済研究所が持家に夫婦2人で暮らす全国の60歳以上の男女を対象として行った住まいに関するアンケート調査から、シニア世代が自宅での生活で大切にしているモノやその理由についての回答結果をご紹介します。
結婚相手に家事能力を期待する時代は続く?年の瀬に考える夫婦の家事分担の行方
家事能力より大事な妥協点の共有
結婚しないライフコースを歩む人々が増えています。これまで少子化に関する議論等で注目されることの多かった50歳時点で一度も結婚したことがない男女の割合は、2040年には男性が29.5%、女性が19.5%になると推計されています。一方で、国立社会保障・人口問題研究所の調査では18~34歳の独身男女の約9割が「いずれ結婚するつもり」と答えており、依然高い水準が続いています。若い世代の多くが結婚の意向を持っているにもかかわらず、結婚しない人が増えているのはなぜなのでしょうか。今回は、独身男女が結婚相手に望む条件の変化や、夫婦の家事分担に関するデータからこの点について考えます。
あなたが最近、文化・芸術に触れたのはいつですか?
鑑賞・創作とも機会の少ないミドル世代
朝晩とだいぶ冷え込む季節になってきました。秋から冬にかけたこの季節には、展覧会やコンサートなど、さまざまな文化・芸術イベントが各地で開催されました。「文化・芸術」と聞くと、ちょっと敷居が高いと感じる人もなかにはいるかもしれません。しかし、いまや日本が世界に誇る文化・芸術となったアニメをはじめ、映画やミュージカルのほか、ポップスやロック、ジャズなど多様なジャンルの音楽やダンス・パフォーマンス等も広く含まれます。今回は、文化庁が行った「文化に関する世論調査」から、文化・芸術に親しむ機会についての調査結果をご紹介します。
60代以降もできれば"収入につながる活動や仕事"をしたいけど
誰かを支える活動が健康につながることも
「人生100年時代」は、長期化する人生をカバーするための計画的な資産形成(資産寿命の延伸)がこれまで以上に求められます。その最も心強い対策は、年齢にかかわらず、できるだけ長く“働く”ことでしょう。近年では、60代以降の就労が健康維持につながる可能性があることや、仕事や趣味を含む多様な社会的活動に主体的にかかわることが、高齢期の心身の健康維持によい影響をもたらすことも明らかになっています。そこで今回は60歳以上の男女における社会的活動の実態や、望ましい高齢期の生活についての意識に関する調査結果をご紹介します。
あなたにはいますか?自分の健康を気づかってくれる人
中高年シングルが最も多くあげた人は…
人生100年時代には、長期化する老後をカバーする計画的な資産形成(資産寿命の延伸)とともに、将来への備えとして心身の健康を自律的・持続的に維持・管理していくことが重要になります。近年では結婚しないライフコースを歩む人の増加等も背景に単身生活を送る中高年世代(以下、中高年シングル)が増えています。1人暮らしは生活の自由度が高いため、健康の維持・管理を効率的に行える反面、自己管理が求められるライフスタイルです。また、個人差もありますが、体調を崩したり、大きなストレスを感じるような出来事に直面した場合には、頼りにしたり、様子を見守ってくれる家族がいないことを不安に感じやすいライフスタイルといえるかもしれません。今回は、雇用者として働く中高年シングルが自分の「健康を気づかってくれる」と感じている人について答えた調査結果をご紹介したいと思います。
孫は来てよし帰ってよし!?親にやさしい帰省スタイルを考える
祖父母目線でみる、子や孫との食事
8月を迎え、旅行やレジャーの計画を楽しみにされている方も多いかもしれません。一方、お盆は故郷に帰省し、親族で集まって墓参りや食事をするのが定番の過ごし方という人もいるでしょう。『広辞苑』(岩波書店)によると、「帰省」は「故郷に帰って父母の安否を問うこと」や「故郷に帰ること」を意味する言葉です。しかし、「お盆玉」と呼ばれるこづかいなど、近年では故郷を訪れる子や孫に対する祖父母の気づかいの面も注目されています。さて、令和はじめてのこの夏、あなたには帰省の予定がありますか?今回はミドル世代にとって身近な、お盆の帰省や親子両世帯の交流に関する調査結果をご紹介します。
40代・50代が振り返る、20年前の食生活
あの頃は家に用意されていた
来年7月に開催が予定される東京オリンピックまでいよいよあと1年を切りました。その約20年前にあたる2000年のオリンピックはシドニー(オーストラリア)が開催地でしたが、その頃あなたはどのようなライフスタイルを送っていたでしょうか。今回は現在40~50代を迎えたミドル世代が、自身が若かった頃の食生活をどのように感じているかをたずねたアンケート調査の結果をご紹介し、食生活を含めて、自分の健康を自分で守っていくことの重要性について考えてみたいと思います。
立てていますか?健康チェックの年間スケジュール
「乳がん検診」の受診率を知る
6月に入り、年度末までのスケジュールの見通しがようやく立ち始めた人も多いのではないでしょうか。あなたの今期のスケジュールには、健康診断やがん検診など、ご自身の健康状態をチェックする予定が組み込まれていますか?今回は、ミドル女性にとって身近な「乳がん検診」の受診率や人々のがんに対する不安意識に関する調査結果をご紹介し、健康チェックの機会の重要性について考えてみたいと思います。
女性がリード!?中高年シングルの「将来への備え」
あなたの備えはお金先行?お金以外先行?
「令和」という新たな時代を迎え、「人生100年時代」や「生涯現役社会」といった言葉を耳にする機会が増えています。時代の節目を機に自身が歩んできた昭和・平成の人生を改めて振り返った人も多かったのではないでしょうか。昭和・平成という2つの時代を歩んできた40~50代のミドル世代には、配偶者や子どもをもたない人生を歩む人が増えています。これらの人々の将来に向けた備えはどのような実態にあるのでしょうか。今回は、第一生命経済研究所が行ったアンケート調査から、正規雇用者として働く中高年単身者の「将来への備え」の実態についてご紹介します。
中高年シングルが「充実感を感じる」のはどんなとき?
「仕事以外」の時間・活動の重要性
人生100年時代には、長期化する人生をカバーする計画的な資産形成(資産寿命の延伸)とともに、できるだけ長く働き続けること(就労寿命の延伸)が、経済面の人生設計における重要なテーマとなります。これに加えて、できれば生涯現役で働く上では、健康の維持・増進や生きがいなど心の豊かさの面に関してもバランスよく考えていくことが重要になるでしょう。このようななか現在のミドル世代には、結婚や子どもの有無等にかかわらず、将来的には1人で暮らす「シングルライフ」のライフステージを迎える人が少なくないと思われます。近年では中高年期から充実したシングルライフを送る人が増えていますが、彼らのライフスタイルには、多くのミドル世代が自身の将来のライフデザインを考えていく上で参考にできるヒントが含まれているのではないでしょうか。そこで今回は、第一生命経済研究所が行った40~50代の中高年単身者へのアンケート調査から、雇用者として働く一人暮らしの中高年シングルが「充実感を感じるとき」についての調査結果をご紹介します。
出産時、晩産カップルの約9割が"想定外"なことは?
子育て・介護のダブルケア状況
厚生労働省の人口動態統計によると、2017年に生まれた第1子の母親の平均年齢は30.7歳で、1975年の25.7歳から約40年を経て5歳ほど上昇しています(図1)。晩婚化や不妊の増加等を背景に、近年では35歳以上で出産する女性も増えています。そこで今回は、妻が35歳以上で出産した男女へのアンケート調査から、晩産カップルのライフプランに関する意識についてご紹介します。
受験シーズン真っ只中、祖父母が孫に最も願っていることは?
合格よりも大事なこと
中高生のいるご家庭では、お子さんの受験シーズンを終えたばかりの方、今まさに真っ只中という方も多いと思われます。子どもたちはもちろんのこと、親であるミドル世代も、子どもの体調管理や受験とその後の進路を視野に入れた経済面の準備に、忙しい日々を過ごす人が多いのではないでしょうか。また、ミドル世代の親にあたる祖父母にも、孫の体調を気にしながら日々を過ごしている人が少なくないと思われます。中にはそっと合格祈願のお参りをしたり、入学祝いの準備をし始めている祖父母もいるかもしれません。今回は、第一生命経済研究所が祖父母世代を対象に行ったアンケート調査から、孫の将来に対する祖父母の意識についてのデータをご紹介します。