俺のマネー論
ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、「気持ちよくお金を稼ぎ、使い、貯めて、増やし、節約する方法」について書いていきます。
休業補償1日4100円は適切? 「フリーランスの働き方」を考える
収入が10分の1になった可能性も
コロナウイルス流行に伴う休校に伴い、子供の世話のために仕事を休まざるを得ない人を抱える企業に対し、日額上限8330円の助成が支払われることとなりました。一方、フリーランスについては約半額である4100円支給となりました。働き方の形態により差がつけられていることが問題視されており、ネット上には反発の声が多数書き込まれていますが、「フリーなんだから自己責任だろ」的な論もあります。これの是非はさておき、組織に属して仕事をしている人からするとフリーの働き方というものはあまり想像できないかもしれません。
社員2人でも好待遇 「零細ホワイト企業」新入社員採用の決め手となったものは?
「やる気」と「経験」があればいい、わけではない
このたび、超零細企業である我が社に新人が入ることになりました。これまで2人でやってきたのですが、私がセミリタイアしたくなったため、新人を入れることにしたのです。正直、当社は従業員2人の会社としてはかなり給料の良い会社です。もちろん、完全実力主義のため、自分が稼いだ分だけを第三者である税理士が貢献ポイントを審査し、それが給料に反映されるシステムですが、多少の温情はあるため、多分普通の会社よりは給料はいいことでしょう。
「会社を作る」のは案外簡単、手軽に法人化をして税制上の恩恵を得るためのコツ
忙しい時期こそ「工夫」が重要
起業したい!と思った場合に面倒なのが会社の設立までの諸手続きです。世の中にはそこまで会社を作りたいと思う人はいないかもしれませんが、私が資本金900万円の会社を作った時の話を振り返ってみます。
互いの金銭感覚に一生ついていける? 結婚で大事にしたい「お金の優先順位」
夫婦の衝突の多くは「お金」で起きる
自分の長い人生を考えた場合、ストレスなく生きるには「使うお金の優先順位が合う配偶者を見つける」ということが相当重要だと思います。多分、「政治思想が合っている」「趣味が合っている」なんかよりもずっと重要です。
大切な友人との交際費は必要経費、“細く長い人間関係”を維持する方法
「仕事以外の交友」が身を助ける
今回は、生活が苦しいからといって、若いうちから社交性を失うことの危険性について述べます。社交性というと軽く感じられるかもしれませんが、「縁を続ける」ことの重要性についてです。私自身、過去に様々な連載で「小中学生の人間関係は不要」「学生時代の人間関係よりも今の仕事関係者の方が重要」といったことは述べてきました。
コンビニバイトを28年 「地道な副業」で築いた1000万円超の余裕資金
週1回の副業が老後の支えに
昨年取沙汰された「定年後2,000万円足りない問題」は、このまま黙っていても我が身に降りかかってくることでしょう。となると「節約」ということを考えるようになるかもしれませんが、私は「副業」もお勧めします。もちろん無理のない範囲で、ということになりますが、ここでは副業をこの24年間毎週続けているという知り合いについて紹介します。
“お年玉貧乏”と嘆く前に 「親戚付き合い」が本当に必要かを考えよう
いままで払ったお年玉はゼロ円
親戚が多い仕事相手や友人と正月明けに会うと、嘆きを聞くことがあります。それは「お年玉でかなりの散財となった」という話です。5人きょうだいの彼には自分の子供2人に加え、10人の甥・姪にお年玉をあげなくてはいけない、というものです。しかも妻の実家に行っても甥が2人がいるそうで、合計14人にお年玉をあげるわけです。甥・姪にしても「ウチはおじさんがいっぱいるから楽しみだね!」なんて無邪気に考えているものの、自分にとってはお年玉代がキツくてたまらない。せめて「あぁ、交通費がかからない分、都内で良かった」といった感じだそうです。私の母親が私達きょうだいを連れて福岡に帰省していた時はブルートレインを利用していたのですが、3人の往復運賃が家賃よりも高いとボヤいていました。これをいかに回避するかを考えてみます。
敬遠しがちな「キツいアルバイト」、堅実な金銭感覚が身に着く効能あり
学生時代のバイト代がその後も「基準」に
一生に一度はキツいバイトをすることをオススメします。なぜかといえば、その経験と得られる報酬が、その後の金銭感覚に圧倒的な影響を与えるからです。1993年3月、大学に合格し、約1ヶ月の休みとなりました。その間、自宅から歩いて5分ほどの場所にある運送業者で引っ越しのバイトをしました。
借金に陥るきっかけは“贅沢”が6割、「欲望に従う浪費」をやめるためには?
不必要なリボ払いや消費者金融に頼らない
最近、「リボ払い」に苦しむ人々がネット上で話題となりました。「リボ地獄」とまで表現されていますが、リボ払いって年額15%の手数料がかかります。「リボ地獄」に陥った人に対してネットでは「子供じゃあるまいし後払いが借金だってことくらいわかるだろう」「リボとキャッシングは手を出しちゃいけねえ」などの声が並びます。
突然、周囲がお金持ちだらけに それでも自分の金銭感覚を変えない方法とは?
「他人と比較しない人生」を送る
お金を貯めるにあたっては、「貧乏時代から金銭感覚を変えない」ということが基本ですが、ついつい変えてしまうことがあります。それは、就職したり転職したり、出世した元同級生と会った時です。
モノとお金に頼った人間関係はやめよう、中川淳一郎氏の「プレゼント論」
良縁に恵まれ、出費も減る
先日、六本木の飲食店の半個室で食事をしていたのですが、隣はやたらと声のでかい女性2人組でした。話の内容から間違いなくキャバクラ嬢なのですが、延々と客の「ジジイ」の悪口と、男から貢がれた話、ホストに貢いだ話ばかりしていました。「40万円のバッグ買ってくれたし、5万円くれたからヤッたわ」男としては、プレゼントを贈ることで彼女の歓心を買い、あわよくばエロに持ち込もうという考えなのでしょう。正直、それまで店に何回も通い、そして高額のプレゼントを贈り、5万円を追加で払うという考えにはまったく理解できないのですが、今回考えたいのは「プレゼント」についてです。
「子供はいらない」は人でなし? 中川淳一郎氏が熟考のうえ下した「子供を作らない」という選択
「甲斐性なし」だとわかっていても
進学→就職→結婚→出産→子育て→定年退職→孫から「じいじ」と呼ばれる……。こういった“理想”的な人生というものもあるでしょう。ただ、自分は「結婚」まででいいです。子供はいりません。なぜかといえば、他人様の人生を背負える自信がないからです。果たして子供をつくり、育てたいか? これについては10歳ぐらいの頃からずっと考え続けてきました。その結果、「いらない」という結論に落ち着いたのです。
貧乏時代から金銭感覚を変えない、中川淳一郎氏が実践するお金が貯まるシンプルな方法
収入が上がっても、家は12年前のまま
年収が上がった時にまずやりたくなるのが「グレードの高い家に住む」ことでしょう。わかります。「オートロックをやっと導入できた!」「ウォシュレット(一般用語では『洗浄式便座』)をようやく使える!」「ついにオシャレタウン・恵比寿に住めるようになった!」なんてことを思うにつれ、自身のこれまでの努力と我慢をしみじみと実感できることでしょう。しかしながら、住宅というものは、上を見ればキリがないんですよ。だから年収が上がる度に家をグレードアップさせるのはどこかで歯止めをかけなくてはならない。それこそ、超有名芸能人が住むような1ヶ月300万円の家賃の家を経て、挙句の果てには30億円の家を買わなくては満足できなくなるかもしれない。そんな中、心がけたいのが、「起きて半畳寝て一畳」の言葉です。結局人間なんてものは、いくらカネを稼ごうが身長18メートルになったりするワケはなく、住居の広さなんてもんは、そこまで大きい必要はないのです。4人家族で10LDKなんて不要です。広い庭が欲しい?いえいえ、六義園とか後楽園とか代々木公園とか色々と広いお庭はあるではありませんか。そこに数百円ないしはタダで入ればいいんですよ。
年間被服費は1万5000円、中川淳一郎氏が服を選ぶ「2つだけの基準」
格好をパターン化するメリット
はじめまして。ネットニュース編集者の中川淳一郎と申します。当連載では「気持ちよくお金を稼ぎ、使い、貯めて、増やし、節約する方法」について書いていきます。基本的に私は物欲はあまりなく、見栄を張りたいとは一切考えていません。年間の被服費も1万5,000円ぐらいで、いつも着ている白いシャツが黄ばみ始めたり、靴下やパンツに穴が開いたら買い替える程度です。どうせオレの格好やルックスなんて気にしている人は世の中にいないからどうでもいいや、とばかりにほぼ毎日同じ格好をしています。