「つみたてNISA」投資信託の選び方、先進国株式はどんな商品?全世界株式とどっちが良い?
eMAXIS Slim・ニッセイ・SBIの先進国株式
投資信託はさまざまな株をまとめて購入できる便利な金融商品ですが、その分ざっくりとして「自分が何に投資をしているのか」が分からなくなることがあります。長期投資では投資対象が上がったり下がったりするので、しっかりと保持するためにも、自分が何に投資をしているのかを理解することが重要です。世界の株式は大きく2つにわかれます。先進国株式と新興国株式です。先進国の株式は、日本と日本以外の先進国にわける場合や、北米とヨーロッパを分けて整理することもあります。全世界の株式時価総額は、2021年10月時点で約69.8兆ドルと言われています。その内訳をみていくと、先進国(日本含む)が62.7兆ドル、新興国が7.2兆ドルで、世界の時価総額のほとんどが先進国です。今回は「先進国株式インデックスファンド」について解説します。前回紹介した「全世界株式インデックスファンド」とどちらがいいのか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
積み立てではなく「一括」で投資する場合の考え方と方法は?3つのステップ
まずチェックすべきこと
最近、よく聞かれるのが「積み立て投資の話は聞くけれど、“一括”で投資したい場合はどうしたらいいの?」という質問です。数百万円などのまとまったお金がある場合、「月数万円で積み立てたらいいの? それともまとめて投資するのもあり?」と悩む方もいるでしょう。いったいどうしたらよいのか。今回は、積み立てではなく、「一括」で投資する場合の考え方&方法について、3つのステップでお伝えします。
投資信託はどれを選ぶかが大事、騰落率で運用の良し悪しは判断できない
預貯金の利率と投資信託の運用成績(前編)
投資信託には元本の保証がないし、利回りも確定ではありません。投資先であるマーケットの動向によって運用成績が左右され、かつ元本割れも起こります。それだけにどの投資信託を選ぶかが大事なのですが、運用成績だけで選ぶのは避けた方が無難です。
本当の意味で投資信託の人気度を測るには?資金流出が続いているファンドの末路
投資信託の真実:人気度は純資産総額だけでは測れない
前回、純資産総額が1億円にも満たない、生きているのか死んでいるのか分からないような投資信託がたくさんあるという話をしましたが、純資産総額だけでは、その投資信託が本当に人気化しているのかどうか分からない面があります。本当の意味で投資信託の人気度を測る方法を考えてみました。
「つみたてNISA」投資信託の選び方、全世界株式にも種類があるけどそれぞれの特徴は?
eMAXIS Slim・SBI・楽天の全世界株式
つみたてNISAの口座開設者数は、2020年12月末時点で302万口座を突破して、2021年も大きく口座数をのばしています。つみたてNISAは、金融庁が指定した投資信託の中からつみたてる商品を選択していくのですが、商品の特性をあまり理解せずに購入している人も多いです。つみたてNISAで買うことのできる投資信託の中から、全世界株式、先進国株式、米国インデックス、新興国、日本のインデックスと、バランスファンドについて、具体的な商品を参考にしながら特徴をおさえていきましょう。今回は、つみたてNISAで買える、全世界株式について考察します。
米国でビットコイン先物ETFが上場、現物ETFはくる?日本で取引できるのはいつ?今後の展開を考察
ビットコインは10月に史上最高値を更新
ビットコインは10月に一時1BTC=760万円まで上昇し、およそ半年ぶりに史上最高値を更新しました。5月に暴落してから再び高騰するに至った要因は様々ありますが、最大のきっかけとなったのが米国におけるビットコインETFへの期待です。ビットコインETFの議論は2017年から盛んに行われてきましたが、これまでは価格操作や詐欺などの懸念から当局に認められてきませんでした。しかし、暗号資産市場が年々拡大するなかで、今年に入ってから再び実現の可能性が高まっていました。今年2月にはカナダで、6月にはブラジルでビットコインの現物ETFが実現し、そして10月に米国でビットコインの先物ETFが実現しました。現物と先物の違いはありますが、米国で初めてビットコインのETF商品が上場したことでビットコインの価格も高騰しました。今回は、なぜビットコインETFが大きく期待されるのか、今後市場で注目すべきポイントについて解説します。
長期保有しても無意味な投資信託とは?ゾンビファンドが存続している理由
投資信託の真実
投資信託協会が発表しているデータによると、2021年8月末時点における国内公募投資信託の運用本数は5,917本。ピーク時には6,163本もあったことからすれば徐々に減りつつありますが、本当にそれだけのファンドが真面目に運用されているのでしょうか。
「日本の将来が不安だから外貨でも資産を持ちたい…」日本国内で外貨を持つ方法とリスクを解説
外貨預金、FX、外貨建てMMF、外貨建て株式・ETF
「日本円だけでなく、外貨を持ったほうが良いですよ」資産形成している人であれば、どこかで耳にする言葉ではないでしょうか。事実、資産形成において日本円だけでなく、海外の通貨を持つことは分散効果もあり良いのですが、その理由をしっかり理解している人は少ないようにも思います。また、「そうか、外貨を持とう!」と闇雲に始めてもやり方によってはただ損をすることになりかねません。今回は、通貨分散の意味と方法をいっしょに考えていきたいと思います。なお、今回引用した金融機関の金利や各種手数料、さらに為替相場水準はいずれも2021年10月時点のものです。取引をする際には、必ず最新の情報を取引金融機関に確認をお願いいたします。
S&P500の具体的な買い方、投資信託や日本のETF、米国ETFで買うのは何が違う?
S&P500について考える
最近、書店の投資・ビジネス関連のコーナーにいくと「米国株投資」の書籍の多さに驚きます。ここ数年の株式市場の盛り上がりや、老後不安に対する資産形成意識の高まりからも投資を開始する人が増えていますが、中でも米国株への投資が注目を集めています。長期的に見ると、株式市場は経済の発展と相関関係があります。科学技術の発展、労働生産性が上がることの期待や人口の増加からも米国は非常に有望な投資先になっています。個別の銘柄をひとつひとつ調べて株を購入する方法もありますが、米国全体の成長の果実を得やすいのはさまざまな会社の株から算出されるインデックスを利用した方が網羅性があったりリスクが平準化しやすいと言われています。今回は米国株の株式インデックスの指標や注目度の高い株式インデックス指数であるS&P500の買い方について考察します。
つみたてNISAやiDeCoを始めて3年、何かすべき対策は?見直しのポイント
一度資産の確認を!
経済や家計の先行き不安から、投資をスタートする方が増えています。つみたてNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)といった制度もずいぶん浸透。最近の株高の影響を受けて、順調に儲かっている方もいるでしょう。今回は、つみたてNISAやiDeCoをしている方の資産のチェック方法を紹介。たとえ今順調に見えても、将来問題が発生したら慌ててしまうかもしれません。また、より運用成績をアップする方法もあるかもしれません。平常運転の今だからこそ、考えておきたい対策、見直しのポイントを紹介します。
独身の老後に備え運用に力を入れる39歳女性。投資内容と次の投資先へのアドバイスは?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、39歳、会社員の女性。独身でも、老後の医療費や介護費をまかなえるように、貯金と投資で備えている相談者。現在のマネープランでOK?また、iDeCoとつみたてNISAの次は何に投資するべき? FPの高山一惠氏がお答えします。 現在39歳、会社員、独身、結婚の予定なし、一人暮らしです(+猫)。おひとりさまの老後になりそうなので老後資金が不安で、6~7年ほど前から資産運用を始めました。現在、家計収支は平均して月24万円くらいの黒字で、月々の先取り貯金&投資は以下の通りです。つみたてNISA…3万3,000円(セゾンVGB、セゾン資産形成の達人ファンド ※上限満額)iDeCo…1万2,000円(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス ※上限満額)猫医療費積み立て…5万円(ペット保険未加入なので、いざというときのため)お伺いしたいのは2点です。(1)上記、月々の先取り貯金&投資をしたうえで14万円程度の余剰金があり、現状はただ現金で溜まっていくだけ
初心者のための「つみたてNISA」、投資信託銘柄はどう選ぶ?
投資信託選びのポイント
日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2021年6月30日)」によると、つみたてNISA口座における投資未経験者の割合は85.7%。年々増加しています。これからつみたてNISAで投資デビューしようという方が一番悩むのは、つみたてNISAの商品選びでしょう。“つみたてNISA入門”知っておきたいメリットとデメリット でも解説している通り、つみたてNISAは頻繁に商品を変えるのには向いていない制度でもあります。そこで今回は、お金をより効率よく、上手に増やしてくれる投資信託選びのポイントを伝授します。ぜひつみたてNISAの投資信託選びに役立ててください。
初めて買う投資信託は「バランス型」と思っている人にありがちな間違い
ポートフォリオ全体で考えよう
投資信託を初めて買う人にとって、値段が動くのはちょっとだけ怖いかもしれません。結果、価格変動リスクを抑えたバランス型を選択しがちなのですが、実はその選択は、自分の資産全体を考えると間違いかもしれません。
マネー初心者に「投資信託の積み立て」がおすすめな理由は?
超・初心者のためのお金の増やし方
投資をしてみたいと思っても、心理的なハードルを感じて、一歩踏み出せない人も多いのでは?「損をしそうで怖い」「何を買ったらいいかわからない」「大きなお金が必要」「金融機関の窓口に行かなくてはならない」「相場をずっとみなくてはならない」などと考えて、「自分には無理だろう」とあきらめてしまう声もよく聞きます。そんな方に始めやすいのが、「投資信託の積み立て」です。今回は、初心者に「投資信託の積み立て」がおすすめの理由について、6つお伝えします。
REITっていったい何?不動産投資信託の基礎知識から種類、選び方まで解説!
向いている人はどんな人?
年金の不安解消や「FIRE」(経済的自立と早期リタイア)の達成のために、不労所得が注目されています。不労所得の代表といえば、不動産投資。大家さんになって受け取る家賃は、まさに不労所得です。とはいえ、いきなり不動産投資をしろと言われても、お金も知識もなければ難しいですよね。しかし、そんな方でも「REIT」(リート・不動産投資信託)を使えば、気軽に不動産に投資できます。今回は、REITの基本から種類、選び方まで解説します。
29歳で1000万貯めた独身男性。つみたてNISAやiDeCoの次にやるべき運用は?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、29歳、会社員の独身男性。なんとなく入社時に貯め始めた貯蓄が1,000万を超えたという相談者。つみたてNISA、iDeCo、企業型確定拠出年金の余剰金を運用したいといいますが、どんな方法がよいのでしょうか? FPの高山一惠氏がお答えします。 目的を持たず、なんとなく1,000万を貯めようと入社時に考え、29歳の今、投資信託300万、預金700万円に到達しました。つみたてNISAやiDeCo、企業型確定拠出年金を利用したうえで、毎月の余剰資金が3〜5万ほどあり、手元にある預金700万円も含めて今後の運用をどのように行えばよいかアドバイス頂きたいです。【相談者プロフィール】・男性、29歳、会社員、独身・住居の形態:賃貸(愛知県・一人暮らし)・毎月の世帯の手取り金額:26万円・年間の世帯の手取りボーナス額:110万円・毎月の世帯の支出の目安:13万円【毎月の支出の内訳】・住居費:6万円・食費:2万円・水道光熱費:1万円・保険料:3,000円・通信費:
FIREは難しいけれど、資産2000万円50歳でセミリタイアしたい!10年で具体的にどう計画すればいい?
早期リタイアへの道
若い世代を中心に話題になっている「FIRE」ですが、完全なFIREは難しいけれど、早く仕事を辞めてのんびり暮らしたいという人は、実は多いのではないでしょうか。今回は、現在40歳で10年後の50歳でセミリタイアができるのかどうか、セミリタイアするまでの期間どれくらいの資産を準備すれば良いのか見ていきましょう。●プロフィール40歳 男性 独身職業:会社員居住形態:賃貸居住地:東京都年収:600万円(ボーナスなし)手取り月収:40万円程度毎月の支出金額:25万円総資産額:2,000万円(普通預金1,000万円、投資信託1,000万円)セミリタイア後はフリーランスとして働く(50歳以降から65歳まで)年収300万円手取り月収:20万円程度毎月の支出金額25万円
ホントの意味の分散投資とは?投資信託の中身も分析!データに基づいた戦略を
イメージだけで語るべからず
今月に入り株式市場が好調です。TOPIX(東証株価指数)はバブル期の1990年8月21日以来の高値を更新し、日経平均株価も3万円の節目を突破しました。そのせいか、再び資産運用の相談をされることが増えています。投資を始める前に書籍を読んだり、ネットで調べたりしている人も多く、未経験者にも関わらず非常に詳しい方も多いのですが、意外とデータを見ていないことに気付きました。今回はデータの重要性を改めて共有します。