投資信託どう選ぶ?「全世界」と「先進国」の違いや「4資産」と「8資産」のリスクの差を解説
お金を増やすために重要なこと
今、資産形成の主役はつみたてNISAとiDeCoです。これら2つの制度に共通しているのは「投資信託」を選ぶという点です。個人で購入できる投資信託は、6,000本以上あります。そして、その6,000本のほとんどが、じつは「売る側にとって都合のよい金融商品」だということをご存じでしょうか? つまり、私たちにとっては損をしかねない商品が多数あるのです。正しい知識がなければ、本当に儲かる商品(資産が増える投資)を選ぶのは至難のワザです。どの投資信託を選ぶのかは、お金を堅実に増やすためには重要な要素です。今回は、“投資信託、選ぶならどっちが得なのか?”という視点でいくつか考えてみましょう。
2022年の日経平均株価は3万7,000円、予想のポイントは?
寅年の相場格言は「寅千里を走る」
株式市場ではこのところ非常に激しい値動きが続いています。欧米の中央銀行が金融緩和の終焉を示唆するなど、これまで相場の根底にあったものが大きく変わる転換点を迎えていることが、この相場の波乱を生んでいるのだろうと思われます。このような状況下で迎える新年、2022年の日経平均株価はどうなるのでしょうか。予想してみました。
アノマリー「1月効果」を活用するなら買い場はクリスマス!?月毎の株価傾向で検証してみた
年末と2月の勝率にも注目すべき
株の“ジンクス”のことを業界では“アノマリー“と呼びます。代表的なアノマリーの1つに「冬季五輪の年の株価は上がりにくい」というものがありますが、2022年は北京で冬季五輪が開催される年です。投資家にとって、とても気になる内容です。一般にジンクスは、“たまたま”そうなっただけ、とされるものもの多いですが、アノマリーは背後に理由があるものが少なくありません。「冬季五輪の年に株価が上がりにくい」というアノマリーにも理由があります。冬季五輪の年はちょうど米国の中間選挙の年と重なります。以前、「「米大統領選後は株高」相場のジンクスは今年もあてはまるのか」でも取り上げましたが、「米大統領選の年は株高」で「中間選挙の年は株価が厳しい」という傾向があります。一般的に、就任した米大統領は、大統領は次の選挙でも再選を勝ち取るため、国民の痛みを伴うが国を良くするためにやらなければならない政策を任期の前半で行います。そして任期の後半は、多くの国民が喜ぶ景気刺激策を打ち出して、大統領選の辺りで景気が好調になるようにもっていこうとします。このため、任期の中間にあたる2年目に株価は厳しくなり、大統領選に向けて株高の
景気動向を早期にキャッチするには?頼りがいのある2つの調査、読み方を解説
景気ウォッチャー調査とESPフォーキャスト調査
今、経済で何が起きているかを把握し、先行きを見通さなければならない場面は、資産運用をしている人はもちろん、そうでない人にとっても、結構多いと思います。そうした時は、自分が拠り所とする材料を持っていて、自信をもって判断できるかどうかが重要でしょう。そうした時に役に立つ「調査」を2つ、これまでも何度も私の判断材料として記事の中で使用してきましたが、改めてご紹介したいと思います。
半導体市場2022年以降の見通しを解説 2030年には1兆ドル市場へ、国内主要銘柄も紹介
5G、DX、メタバース、脱炭素、半導体市場へ追い風続く
2021年も残すところわずかとなりましたが、半導体産業は2年連続で絶好調でした。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)によると、シリコンウエハーの2021年の出荷面積が前年比14%増となり、半導体前工程装置販売額も44%増となる見通しです。いずれも、2020年に続き2年連続のプラス成長となり、過去最高を更新します。シリコンウエハー出荷面積は1月から9月までの累計実績がすでに14%増であり、SEMIの予想はほぼまちがいなく達成できそうです。半導体前工程製造装置販売額についても同じで、SEMIの予想から大きく乖離しないと考えます。日本製装置と米国製装置を合算した販売額は半導体製造装置販売額の約7割を占めますが、この合算値の9月までの累計実績が前年同期比4割増となっているからです。今後、株価は2022年を材料視する展開になりますが、見通しは明るいと考えます。
12月にケーキがお餅より売れると年明け株価は好調?年末年始の風物詩からわかる株価の行方
足元はケーキの売れ行きが好調とも聞かれるが…?
12月に売れるモノ、と言えばどんな商品をイメージしますか?例えばビール、忘年会やお歳暮の品として例年12月に需要が高まります。昨年に関して言えばコロナ禍からは年末からお正月に向けた“宅呑み”の需要もありました。以前、この連載で「株の定説「ビールが売れると株価が上がる」を検証してみた」でも取り上げましたが“季節もの”がどれだけ注目を集めるかはその時の景気に大きく左右されますし、株価の行方にも大きな影響を与えます。ビールの季節にビールが売れるのは、消費者の懐(ふところ)が潤っているからで、景気も良く株価も高くなる傾向があるのです。12月によく売れるものは他にもあります。12月といえばクリスマス“ケーキ”です。総務省統計局の家計調査から1世帯当たりのケーキ代の月別支出金額(の平均)をみると、昨年までの過去10年間で最もケーキへの支出が多い月は12月の1,365円で、第2位である3月629円の倍以上となっています。クリスマスケーキの予約は10月頃から本格的にスタートしますが、受け取り時に代金支払いとなるお店も多いことから、12月のケーキ支出金額が突出しています。そして、クリスマスが過ぎて年末年
2021年に「株式SNSで最も注目された株式銘柄」ランキング
ランキングにみえる2021年らしさ
2021年の株式市場も、残すところあと10営業日ほどとなりました。2020年は、コロナショックの暴落を経て、新型コロナワクチン開発進展を受けた急上昇で幕を閉じた波乱の1年でした。それを受けた2021年は、バブル期以来の日経平均株価3万円台突破が期待されて始まりましたが、期待通り3万円台を回復した歴史的な1年となりました。しかし国内の新型コロナ流行による経済回復の遅れや政治情勢などが重なり3万円台の定着とはなかなかならず、日経平均が大きく上下に振れる場面もありました。投資家にとっては銘柄選びがカギを握る1年であったとも言えるでしょう。個人投資家はこの1年、どのような銘柄に注目していたのでしょうか。今回はスマートプラスのコミュニティ型株取引アプリ「STREAM」内の掲示板での銘柄別コメント数のランキングから、2021年の個人投資家の関心を紐解いていこうと思います。※紹介するコメントは原文のまま表記しています。
メタバース主要技術の特許件数は日本が世界2位!投資相次ぐ日米12銘柄を一覧紹介
日本企業は波に乗れるか
2021年10月28日、フェイスブックはメタ・プラットフォームズ(以下、メタ)へと社名変更を発表しました。メタバースの構築に力を入れていくそうです。この社名変更発表以降、メタバースやその関連技術への注目度が急上昇しています。今回はこのメタバース市場について解説します。
2021年 株価が上がった銘柄トップ20・下がった銘柄ワースト20
日経平均採用銘柄の上昇率・下落率
2021年もあっという間に終わろうとしています。今年も多くの方が新型コロナウイルスに振り回された1年だったのではないでしょうか。日本中がずっと我慢の生活を強いられるとともに、8月には1日の新規感染者数が25,000人を超え医療資源の逼迫が指摘されるなど非常に厳しい情勢となることもありました。ワクチン接種が進み、年後半には感染者数が落ち着いてきたのは本当に喜ばしいことです。世界では新たな変異株「オミクロン」の感染が広がるなどまだまだ油断は禁物ですが、なんとか収束に向かってほしいところですね。師走恒例、2021年のマーケットの値動きを振り返ってみましょう。
株式市場におけるオミクロン株の影響、ワーストケースを考えてみる
半導体など成長分野については好機となる可能性も
株式市場では、値動きの激しい日々が続いています。南アフリカで発生されたとする新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」は、その感染力、毒性、既存ワクチンの有効性等はまだはっきりとわかっていません。どの程度の危険性なのか見極め中として、今後の世界経済へのリスク等、市場の不透明感が増していることが背景のひとつとして考えられます。
「投資信託」が下落したときのリスクに耐えられる?選ぶときに確認すべき点とは
騰落率で運用の良し悪しは判断できない(後編)
投資信託を選ぶ際にどうしても気になる過去の運用成績。でも、騰落率が参考にならないのは、前回の記事でも説明したとおりです。でも、過去の運用成績をチェックすることは大事。ちょっと矛盾しているようですが、その真意を説明します。
「つみたてNISA」投資信託の選び方、先進国株式はどんな商品?全世界株式とどっちが良い?
eMAXIS Slim・ニッセイ・SBIの先進国株式
投資信託はさまざまな株をまとめて購入できる便利な金融商品ですが、その分ざっくりとして「自分が何に投資をしているのか」が分からなくなることがあります。長期投資では投資対象が上がったり下がったりするので、しっかりと保持するためにも、自分が何に投資をしているのかを理解することが重要です。世界の株式は大きく2つにわかれます。先進国株式と新興国株式です。先進国の株式は、日本と日本以外の先進国にわける場合や、北米とヨーロッパを分けて整理することもあります。全世界の株式時価総額は、2021年10月時点で約69.8兆ドルと言われています。その内訳をみていくと、先進国(日本含む)が62.7兆ドル、新興国が7.2兆ドルで、世界の時価総額のほとんどが先進国です。今回は「先進国株式インデックスファンド」について解説します。前回紹介した「全世界株式インデックスファンド」とどちらがいいのか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
オミクロン株出現に動揺する株式市場だが“ケガの功名”も?市場が学ぶコロナとの闘い方
今のところパニックには陥っていない
11月の株式市場は、月半ば頃まで株価は堅調に推移し、欧米では最高値更新の展開となりました。日経平均株価も一時、3万円目前まで上昇する場面がありました。しかし、ブラックフライデーの週末(11月26日)に、新型コロナの変異株・オミクロンの脅威が伝わると、市場では一気にリスクオフが進み、相場は急落しました。<写真:ロイター/アフロ>
金融緩和縮小開始でも米国株市場にまだまだ強気なワケ
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新型コロナ以降、各国の金融緩和により世界の株式市場が活気づきました。特に好調なのが米国株です。米国株式の主要インデックスであるS&P500は、コロナ前と比べて約1.4倍 となりました。しかし足元では、新型コロナワクチン普及による経済活動の再開や国内の物価上昇などを背景に、金融緩和の縮小が議論されています。今回は外国株に強みを持つ内藤証券の投資調査部長 田部井美彦さんに、米国株の今後の見通しについてお話を聞きました。※取材は2021年11月9日に実施しました。
日経平均は年内にも3万円を回復すると断言する理由を解説
原油等エネルギー価格は一服、日本株は“割安”水準
今年も残すところ1ヶ月と少しになりました。日経平均は11月24日終値時点で2万9千円台ですが、筆者は年内にも3万円を回復するとみています。その理由を解説します。
「つみたてNISA」投資信託の選び方、全世界株式にも種類があるけどそれぞれの特徴は?
eMAXIS Slim・SBI・楽天の全世界株式
つみたてNISAの口座開設者数は、2020年12月末時点で302万口座を突破して、2021年も大きく口座数をのばしています。つみたてNISAは、金融庁が指定した投資信託の中からつみたてる商品を選択していくのですが、商品の特性をあまり理解せずに購入している人も多いです。つみたてNISAで買うことのできる投資信託の中から、全世界株式、先進国株式、米国インデックス、新興国、日本のインデックスと、バランスファンドについて、具体的な商品を参考にしながら特徴をおさえていきましょう。今回は、つみたてNISAで買える、全世界株式について考察します。
ナスダックが11連騰!高値更新の米国株に大きな崩れは想定しづらいワケ
米金利の低位安定が背景、日本株も米国株を追随へ
11月のFOMCと米雇用統計の発表を理想的なかたちで乗り切った足元の米国株式市場では、主要株価指数が軒並み最高値を更新しています。ナスダック総合指数は11月8日にかけて11連騰を記録し、この間、S&P500とともに8日連続で史上最高値を塗り替えました。衆院選直後に大きく上昇した後は、じりじりと値を切り下げる日本株とは対照的な動きといえます。
中間決算1229銘柄を分析してわかった、好業績企業の特徴
ソニー、任天堂ほか、注目企業の成績は?
米国市場でNYダウ平均やナスダック総合指数などが史上最高値の更新を続けるなか、日経平均は3万円を前に足踏み状態です。自民党が衆議院選挙で単独過半数の議席を獲得すると政権基盤の安定を好感して大幅高となりましたが、3万円回復までは材料不足といった情勢です。岸田総理や内閣には景気刺激的な大規模な財政政策を期待する声が高まっており、マーケットは具体的な政策が出てくるのを待っているような雰囲気もありそうです。こうしたなか10月下旬から日本企業の中間決算発表が始まり、佳境を迎えつつあります。今回はアフターコロナを見据える中での日本企業の決算概況や、特に好調な業種や銘柄の特徴をご紹介します。