はじめに
2025年の夏は、記録的猛暑と大阪・関西万博の開催に関連した需要増が見込まれます。本記事では、冷房・電力・ビール・日焼け止めといったサマーストックと、万博関連のインフラ・モビリティ・エンタメ企業などに注目。短期の話題性だけでなく業績・テーマ性・持続性の観点から、この夏を勝ち抜くテーマ株戦略を提案します。
猛暑と万博に注目!夏相場のテーマ株とは
5月20日は、今年初の真夏日となりました。地球温暖化の影響で年々夏の暑さが厳しくなる中、今年も猛暑が予想され、サマーストック(猛暑関連)銘柄への関心も一層高まりそうです。加えて今年の夏は、何かと話題の大阪・関西万に行かれる方も増えるのでは。大阪万博関連銘柄も注目すべきテーマといえそうです。
季節的要因や大型イベントなど、社会や経済の中で注目され、需要増加が期待される銘柄群であるテーマ株は、投資家にとって魅力的な投資先になり得ます。そこで今回はサマーストック関連銘柄や大阪・関西万博関連銘柄について考察してみたいと思います。
サマーストックとは?期待される需要と特徴
サマーストックとは、夏季の気温上昇や猛暑により需要が高まる商品やサービスを提供する企業の株式を指します。これらの銘柄は夏前から株価が上昇する傾向があり、毎年注目すべき価値があると言えるでしょう。
例えば、エアコンメーカーのダイキン工業(6367)や富士通ゼネラル(6755)は、夏季の冷房需要増加に伴い業績が好調となることが期待されます。またあまり目立ちませんがオフィス向けに「オフィスでんき119」という電力小売業も展開する東名(4439)は猛暑になると電力使用量が増えるため業績にプラス。日本で初めて全自動製氷機を開発したホシザキ(6465)もサービスの需要増が業績にプラスだと考えられるでしょう。
アサヒグループホールディングス(2502)やキリンホールディングス(2503)は、猛暑によってビールがより美味しく感じられるという連想から消費増が意識され、夏場に注目を集めやすくなります。
また、「ギャッツビー」の冷却ミストなど冷却グッズを提供するマンダム(4917)、日焼け止め製品を展開する資生堂(4911)や花王(4452)なども、夏季の需要増加により業績が好調となることが期待されます。
サマーストック銘柄は、夏本番前に仕込むことで、需要増加による業績改善や株価上昇の恩恵を受けやすくなります。夏季の気象予報やイベントスケジュールを踏まえて、需要が高まる分野を見極めることが重要です。