はじめに
依然としてコメ価格の高騰が続いています。
スーパーでのコメ平均価格は、2025年4月25日から5月4日分で5キロあたり19円値下がりしたものの、翌週からはまた連続で上がり続け、前年同月比で約2倍の価格で推移しています。農林水産省の発表では、3月に落札された備蓄米で小売や外食に届いている量は全体の10%前後であり、残りの90%については未だ集荷業者や卸業者から出ていない状態とのことです。
そこで新たな策として出たのが、備蓄米の「競争入札」ではなく、政府が売り渡し先や価格を決める「随意契約」で放出すること。日々ニュースを賑わせているのでご存じの方も多いことでしょう。
このような状況の中で、食費を節約する方法と、古いお米をおいしく食べる方法をご紹介します。
食費のコメ代を節約するには?
随意契約分の備蓄米は、それまでの備蓄米とは年産が違うため、前3回分の備蓄米と価格が異なります。また、高値が続いていますが通常流通するブランド米もあり、店舗によっては海外産のコメを置いているところもあります。つまり、備蓄米(競争入札)、備蓄米(随意契約)、通常流通米、海外産の米と、価格も異なる4種類のコメが店頭に並びます。このような状況の中で食費の節約をするには、以下の方法が考えられます。
価格の安いコメを買う
すべての価格帯のコメが店頭に並んでいるという条件になりますが、自分の家計にあわせて価格でコメを選ぶとよいでしょう。
高いコメと安いコメを買って自分でブレンドする
備蓄米として放出されているコメは古米から、さらに古いコメもあるので、2024年産のコメと両方買い、自宅でブレンドして炊飯するのも一つの方法です。
麦などを混ぜて、使うコメの量を減らす
大麦は白米と比較すると価格が安く、筆者が購入しているものは1キロあたり300円前後からあります。白米に比べて大麦はカルシウムや食物繊維が多いのが特徴です。筆者自身はコメ価格が高騰する前から押し麦などを混ぜて炊飯していますが、おいしくいただいています。はじめはコメ2合に対して大麦40~50gからはじめて、徐々に増やしていくとよいでしょう。
少ないコメでいいメニューを取り入れる
リゾットやお粥、クッパなどは水分が多く、1回の食事に使うコメの量を減らすことができます。数回に1回はこのようなメニューを取り入れていくことで、使うコメの量を少なくできます。