はじめに

4.圧緑

貨幣をよく見ると、外側が盛り上がっています。この周囲の縁をつける作業が圧縁です。圧印(後述)の工程で模様や文字をプレスする際に、模様を出しやすくするために、円形の周囲に縁をつけます。圧縁後、円形を加熱し柔らかくします。

5.洗浄

油や酸化膜などで汚れた貨幣を、酸で綺麗に洗浄していきます。洗浄後は乾燥をします。この工程は衣服の洗濯と似ているところがありますね。

6.圧印・検査

綺麗になった円形の表裏や縁に、模様やギザをつけていきます。圧印は、表裏同時に行われ、その数なんと1分間に約750枚製造されるのです。

その後、貨幣の大きさや模様、重量など不正確なものを取り除く検査をすべて機械が行います。モニターに500円玉が映されていますが、細やかな部分まで、厳密にデータでチェックされているのがわかります。

プルーフ貨幣を製造するさいたま支局ではこの工程以降を行っています。
※業務の都合により、見学できない場合があります。

7.計数・袋詰め

お待たせいたしました。これで完成です。

機械などによる検査を経て合格した貨幣だけが袋詰めされ、財務省を経由し、日本銀行へ運ばれていきます。こうして、世の中に出回るわけです。

ちなみに、不合格となった貨幣はまとめられ再び広島支局へ送られ、鋳塊に生まれ変わるのです。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介