はじめに

「節約疲れ」を感じたら、まずは“心のケア”を

では、物価高が続き、節約へのモチベーションが下がっていると感じるときは、どのように対処したらよいのでしょうか。

最近の状況では、まずは「ストレスを減らすこと」をおすすめしたいと思います。というのも、日常生活で物価上昇の情報を目にするたびに、不安やストレスを感じる人が多いからです。

たとえばスーパーで「また値上がりしている…」「この先、もっと上がるのかな」「他にもいろいろお金がかかるのに、大丈夫かな」と不安になったり、外食をしようと思っても「この金額なら、家で食べたほうがいいかな」としょんぼり気分になったりと、お金のことを考えるたびに、気持ちが沈んでしまっているのではないでしょうか。

「節約をしなくては」と自分を追い込みすぎたり、「またお金を使ってしまった…」と後悔したりせず、まずは小さなお金で心をリフレッシュさせてみることがおすすめです。

“小さなご褒美”が節約につながることも

例えば、気になっていたスイーツを買ってみる、カフェに行って一人でお茶を楽しむ――そんなささやかな贅沢が、気分転換に大きな効果を発揮します。

金額以上に心の満足感を得られ、「もう少し頑張ってみようかな」という前向きな気持ちにもつながるでしょう。その結果、無駄遣いの抑制につながることもよくあります。

「とにかく出費を減らす」「安いものを買う」ことばかりに注目するのではなく、自分の心との付き合い方を見直すことで、不要な支出が自然と減ることもあるのです。

ストレスを減らすには、スーパーへの買い物の回数を減らすことも効果的です。「また値上がりしている…」と感じる頻度を下げられるからです。「買い物のリスト」をつくっておけば“ちょこちょこ買い”を避けられ、結果的に出費も減ります。

また、「使っていない支出」の見直しもおすすめです。利用していないサブスクの解約、着ていない服や使っていない雑貨などをフリマアプリで出品することにより、我慢することなく、お金を生み出すことができるでしょう。

今回は、ボーナスの使い道に関する調査結果と、最近多くの人に感じられる「節約疲れ」への具体的な対処法をお伝えしました。お金との付き合いは、長い人生を通じて続いていきます。だからこそ、「自分にとってちょうどよいバランス」を見つけることが大切です。

節約も貯蓄もがんばりすぎず、心に少し余裕をもてる“心地よいお金との付き合い方”を、見つけていきましょう。

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