はじめに

介護保険はずっと必要?

介護のリスクは、75歳を過ぎてから急増します。厚生労働省の「令和4年度介護保険事業状況報告(年報)」によると、要介護認定を受けている第1号被保険者のうち、30%以上が75歳以上の高齢者です。

介護保険は、年齢を重ねるほど必要性が高くなる保険と言えるでしょう。よって「やめどき」は基本的にありません。

終身保険はやめない方がいいの?

終身保険は、死亡保障を一生涯受けられる保険で、遺族の生活支援、相続対策、葬儀費用の準備などを目的としているため、基本的に「やめどき」はありません。

ただし、注意が必要なのは「終身払い」の終身保険です。長生きすればするほど支払総額が増え、最終的に受け取る保険金よりも多くの保険料を支払う可能性があります。

例えば、60歳の男性が、月額6,500円で死亡保険金200万円の終身保険に加入し、86歳まで支払いを続けた場合、総支払額が約202万円となります。この場合、保険よりも貯蓄の方が効率的だったという結果にもなりかねません。

終身型保険は、月額の保険料がそれほど負担に感じなくても、10年、20年と長期で支払うため、総額にすると意外と大きな金額になります。自分の健康状態や収入、医療制度の仕組みなどを踏まえ、「やめどき」を検討することが大切です。保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward HOME]

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