はじめに

ここから買ってもよいのか?

決算後の急騰で、株価は上場来高値を更新しました。しかし「国宝」のヒットを目の当たりにしているだけに、まだまだ株価は上がると期待してしまいます。決算発表以降、出来高の増加を伴って株価が上昇しており、信用倍率は1倍を下回っており、受給環境は悪くありません。ただし、PERは38倍まで上昇しており、当社の過去3年の平均PERは28倍と比べると割高感が意識される可能性があります。

また、7月末から8月中旬にかけて3月決算銘柄の決算発表が続々でてくるため、資金がそちらに流れる可能性もあり、さらにここからぐいぐい高値を更新するかと考えると、難しいのではないかと思います。ここで高値にトライしてリスクを取るよりも、押し目まで引き寄せてから買うのがよさそうです。

「国宝」のように分かりやすいヒットは、株式投資のチャンスにはなりますが、投資のタイミングは慎重にしなくてはいけません。実際に数字に反映されるまでブランクがあること、しかし、期待値で早めに株価が動くこと、加えて、ヒット作の成否による業績変動が大きいため、持続性に乏しいこと。売買のタイミングを見逃さないためには、こまめに株価チャートをチェックする必要があります。

とはいえ、日常生活で心を動かされたことが、ダイレクトに投資のきっかけになるのはとてもおもしろいものです。わたしは比較的映画館で映画を観る機会が多いほうですが、「国宝」は久しぶりに、もう一度、映画館で観たいと思う名作でした。そんなにしょっちゅうあることではないからこそ、投資にも活かしたいと思います。

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