はじめに
日経平均株価が連日で過去最高値を更新し、資産を大きく増やした人も少なくありません。実は今、「いつの間にか富裕層」と呼ばれる人々が静かに増加中。その背景には株価上昇や長期投資制度の普及があります。本記事では、富裕層の定義や最新データ、そして誰でも実践できる資産形成の戦略を具体的に解説します。
日経平均最高値と「いつの間にか富裕層」の増加
今週日経平均株価は大きく上昇し、連日で過去最高値を更新しました。今週12日に日経平均株価は昨年7月に付けた史上最高値を1年1ヶ月ぶりに更新、13日の終値は4万3274円67銭と初めて43,000円の大台に乗せました。
読者の皆様の中にも、この上昇の恩恵を受けている方は多いのではないでしょうか。
過去最高値を超える前の段階でも「いつの間にか富裕層」が増えているようで、「この上昇によって、さらに富裕層が増えた可能性が高いでしょう。「いつの間にか富裕層」という現象は株価上昇と長期投資制度の活用によって、気付いたら富裕層になっていたとされる世帯を定義したものです。
かつて、「富裕層」や「超富裕層」といった言葉は、高級マンション、海外旅行、ファーストクラスなどの特別なワードの象徴だったかもしれません。
しかしながら近年、金融業界やメディアの報道を見渡すと、「いつの間にか富裕層になっていた」「気が付けば金融資産1億円を超えていた」という人々が静かに、しかし着実に増えているのが実情です。
1億円資産も夢じゃない! データが示す富裕層増加の実態
野村総合研究所(NRI)のレポート(2025年2月13日発表)によると純金融資産額が1億円以上5億円未満の富裕層、5億円以上の超富裕層を合わせた世帯数は約165.3万世帯(2023年時点)で、2021年の148.5万世帯から約11.3%増。
内訳は、富裕層が約153.5万世帯、超富裕層が約11.8万世帯とのことです。主に40代後半〜50代の一般会社員層で、従業員持株会・確定拠出年金・NISAなどを通じて資産が1億円超となったケースが多く見られます。
富裕層全体のうち、この層の割合は1〜2割程度と推定されており、準富裕層からの昇格ケースも一定数含まれます。また、準富裕層(純金融資産5,000万円以上1億円未満)以上、すべての階層で、世帯数・保有資産ともに2013年以降一貫した増勢が続いているようです。