はじめに
人気アクティブファンド5選と特徴
ここでは、ジャンルの異なる人気アクティブファンドを5つ紹介します。イメージしやすいよう、運用方針や特徴も簡単にあげます。
1. ひふみプラス(国内株成長型)
主に日本国内の成長企業への投資を行うアクティブファンドで、長期的な産業トレンドを踏まえ、市場価値が割安と判断される銘柄を選別しています。高い運用実績と人気があります。
2. アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
米国市場の成長企業に投資するファンドで、持続的な成長企業を厳選します。40年以上にわたる運用実績があり、米国株式市場を上回る実績を目指しています。
3. フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
米ドル建ての高利回り事業債(ハイ・イールド債券)を中心に、利息収入と値上がり益の両方を追求するアクティブファンドです。
4. 三井住友 グローバルAIファンド
幅広いAI市場に分散投資し、AI技術開発企業や関連機器提供企業、AI応用サービス企業に投資するファンドです。
5. ブラックロックESG世界株式ファンド
環境・社会・ガバナンス(ESG)に優れた企業を世界から選定しており、再生可能エネルギーやサステナビリティ関連株を多く組み入れています。
このようにアクティブファンドは、様々なセクターごとに投資をすることができます。例えば「今後はAI分野が伸びると思うので、集中的に投資をしたい」と思えば、AIに特化したアクティブファンドを買えばいいのです。
どちらに投資をすればいいのか?
投資を始めたばかりの方にとって、最も避けたいのは「何から手をつけていいかわからず、いつまでも動けない」状態です。そこでまずはインデックスファンドを資産形成の土台にすることを強くおすすめします。理由は全部で3つあります。一つ目は、低コストで分散効果が高いため、長期的に資産を守りやすいこと。二つ目は、投資対象や銘柄入れ替えが自動的に行われるため、手間がかからないこと。三つ目は相場の変動に一喜一憂せず、安定して継続できるところです。
具体的には、全体の80〜90%をインデックスファンドに投資します。代表的な例としては、米国株インデックス(S&P500連動型)、全世界株インデックス(オールカントリー型)などがあり、これらは長期的に市場全体の成長を取り込めるため、初心者でも着実な運用が可能です。
そして、残りの10〜20%をアクティブファンドに振り分けます。この部分は、自分が興味や関心を持てるテーマを選ぶと良いでしょう。関心がある分野を選ぶことで、日々のニュースや市場動向を自然と追うようになり、投資のモチベーションが維持しやすくなります。
また、アクティブファンドは、市場平均を上回れる期間もあれば、大きく下回る期間もあります。最低でも半年〜1年に一度はパフォーマンスを確認しましょう。市場平均を大きく下回っている、当初の投資テーマが色褪せてきた、運用方針が変更され、自分の考えと合わなくなったなど、このような場合は、迷わず運用先の変更を検討しましょう。
また、投資初心者が一度にまとまった資金を投じる必要はありません。毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法を使えば、価格変動リスクを平準化しながら資産形成が可能です。初めての投資であれば、月1〜3万円程度の少額から始めても十分ですし、最初はインデックスファンドだけでも問題ありません。慣れてきたら投資額やアクティブファンドの割合を徐々に調整すれば大丈夫です。
アクティブもインデックスも長い目で見ることが大切
投資の目的は「一度当てること」ではなく、「無理なく続けられる仕組みを作ること」です。インデックスファンドはいわば“基礎体力”をつけるトレーニング。アクティブファンドは自分らしさや興味を反映できる“個性”の部分です。この二つをうまく組み合わせることで、投資はより分かりやすく、そして長く続けやすい形になります。
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