はじめに
お金だけでは測れない二拠点生活の価値
「やはりある程度お金が必要だな」そのように感じた方もいるかもしれません。しかし、二拠点生活の価値はお金という数値だけでは測れない部分に本質があると筆者は考えています。
筆者が二拠点生活を始めて感じた価値の一つは、千葉に拠点を作ることで滞在時間を増やせることです。
朝焼け・夕焼けを見ながらのサーフィンなど、千葉に拠点があるからこそできる体験はもちろんのこと、海から上がった後のサーフィン仲間とのBBQなどの交流にも、大きな価値を感じています。サーフィン仲間には二拠点生活を実践している方も多く、交流機会が増えることで様々なライフスタイルを知ることができました。
例えば、お子様が独立したご夫婦は1,000万円程度で千葉にセカンドハウスを購入し、毎週末にご夫婦で千葉に遊びに来ています。将来の選択肢として魅力的なライフスタイルだと感じました。
二拠点生活によって得られる価値は人それぞれですが、「お金がかかる」という理由だけで諦めてしまうのは、もったいないと考えます。
国土交通省の令和4年度調査によると、二地域居住等の満足度について「満足・やや満足」との回答が約7割、今後の継続意向について「継続意向あり」が85%程度となっています。この高い満足度と継続意向の数字は、二拠点生活が金銭的コストを上回る心理的リターンをもたらす、費用対効果の高い投資であることを示しています。
お金は人生を豊かにするために使うものです。少しでも興味を持っている方は、ぜひ豊かな人生のために一歩を踏み出してみましょう。
二拠点生活を具体的に想像する
本記事では、二拠点生活に必要な費用と得られる価値をご紹介しました。興味を持たれた方は、ぜひ「拠点をもう一つ持つことで生まれるライフスタイルの変化」を具体的に想像してみてください。
海辺で朝日を浴びながら過ごす時間や、週末に都心を離れて心からリフレッシュする時間。こうしたシーンを想像すると、複数拠点の暮らしの魅力がぐっと身近に感じられるはずです。
家族がいる方は、生活リズムにどう組み込むかを話し合うことも大切です。我が家では、妻が仕事で不在の時に千葉の拠点を活用したり、ときどき妻と一緒にサーフィンを楽しんだりと、無理のない形で取り入れています。こうした取り入れ方は、夫婦や家族の共通の楽しみになることも少なくありません。
まずは気になるエリアの物件情報を覗いて初期費用を概算してみましょう。お金は数字で管理できますが、暮らしの価値は体験してこそ実感できるものです。「初期費用の概算」こそが、二拠点生活を単なる贅沢ではなく、人生を豊かにするための「賢い投資」に変える第一歩となります。無理のない一歩を踏み出せば、その先には数字だけでは測れない豊かな暮らしが待っています。