はじめに

65歳以降は公的年金と運用益で

退職後、パートを1年間週3日で続けながら、個人事業のボリュームを増やしていきます。その後は、パートを徐々に減らしていってかまいません。

65歳以降は公的年金が月に13万円程度入る見込みです。これが65歳以降の「生きていくために必要なお金」の軸となります。

ご相談者さんは、現在、資産運用も積極的にされていますね。退職後の資産運用戦略の一つに、「4%ルール」があります。年間支出の25倍の資産を用意して運用を続けると、毎年その4%を生活費として取り崩しても資産が枯渇しにくいというものです。現在すでに3,670万円を投資していますが、この4%は147万円。これを12で割ると、1カ月あたり12万円となります。現在の「豊かさのためのお金」とほぼ同じになります。

つまり、65歳以降は公的年金と運用益でほぼ今と同じ暮らしができる見込みです。ですから、65歳以降は、生活のためではなく、ご自身の楽しみのために、事業を継続していくといいでしょう。いつか遠い将来、医療や介護が必要になった場合でも、保有する金融資産やマンションを処分することで対応すれば問題ありません。

早期退職してOK。ただし、パートは続けること

準備は整っているようなので、やりたいことを始めましょう。本業を辞めていきなり安定収入が途絶えると不安かと思い、今回は安全策として、少なくとも1年間パートを週3日続けることをお勧めしました。独立して3年もたてば事業もだいぶ安定していることが期待できます。自分を信じて、がんばってくださいね!

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