はじめに

「運用がうまくいっていない」層で高い割合

当調査ではDCの特徴についての質問もいくつか設けましたが、「知らない」「わからない」といった回答が多くありました。こうした人たちの間では、DCを老後財源として選択しない割合も高く出ました。

制度の知識が少なければ、運用についても関心がうすくなります。DCの運用先が「わからない」や「元本確保型商品のみで運用している」人、あるいは資産運用が「うまくいっていない」「好調か不調かわからない」と回答した集団では、DCを老後資金として選ばない確率が高くなっています(図表4)。

図表4 DCを老後財源として選択していない人の運用に対するスタンス

あなたはDCを使いこなせていますか?

こうしたデータを見て、あなたはどう感じましたか。DC制度にはいまだに課題が残っており、うまく使いこなせていない人が多いのは事実です。一方で、DCのメリットを最大限に享受し、資産形成を成功させている層も存在します。あなたは、このうちどちらに当てはまるでしょうか。

今回の記事が、老後資金の準備方法に関心を持ったり、DCについて改めて理解を深めたりするきっかけとなれば幸いです。

次回は、さまざまなタイプがいるDC加入者の実像について、より具体的なテーマを掘り下げていきます。どうぞご期待ください。

なお、今回紹介している確定拠出年金3万6,000人調査のレポート全文はこちらから閲覧できます。

NISA、iDeCoだけじゃない?自分に合った資産形成のはじめの一歩をお金のプロが無料サポート![by MoneyForward HOME]

この記事の感想を教えてください。