はじめに
結露対策:放置は厳禁! カビ発生源を断つ習慣
冷え込みが厳しくなると必ず発生するのが「結露」です。結露は、窓枠やカーテンにカビを発生させる大きな原因となります。家事アドバイザーが推奨する、手間をかけずに結露を防ぐ方法をご紹介します。
1. 【基本】発生源をコントロールする
結露は、室内の暖かい湿気が冷たい窓ガラスに触れることで発生します。湿気の発生を抑えることが予防の第一歩です。
調理中: 煮炊きをする際は必ず換気扇を回し、発生した水蒸気を屋外に排出します
入浴後: 浴室の扉は閉め、換気扇を長時間(できれば翌朝まで)回し続けます
加湿器: 加湿しすぎると結露を招きます。湿度計で50〜60%を目安に調整しましょう
2. 結露を寄せ付けない「夜のひと手間」
寝ている間に発生する結露を防ぐための工夫です。
寝室の換気: 寝る前に一度、短時間(1~2分)窓を開けて換気を行い、室内の湿気を入れ替えます。
結露ワイパーや新聞紙: 結露がひどい日は、就寝前に結露ワイパーで水滴を取り除くか、窓枠に新聞紙を敷いておくと、水滴を吸収してくれます。新聞紙のインクは防カビ効果もあると言われています。
冬場のカビ予防:結露からの二次被害を防ぐルーティン
結露を放置すると、サッシのゴムパッキンや壁紙の裏などにカビが発生します。カビ掃除は大変ですが、予防は簡単です。
1. 換気(空気の入れ替え)の習慣化
冬は寒いため換気を怠りがちですが、室内の湿気を排出するために必須です。
朝と夕方の2回、5分程度、家の対角線上の窓を全開にして「風の通り道」を作り、家中の空気を入れ替えます。これが、冬の湿気対策、カビ予防の最も効果的な方法です。
換気扇はつけたり消したりするよりも常に弱い力で換気扇を回し続ける方が湿気対策として有効であり、電気代もそれほどかかりません。
2. 結露・カビが発生しやすい場所の重点ケア
特に湿気がこもりやすい場所は、意識して乾燥させましょう。
押入れやクローゼット: 湿気がこもりやすいので、定期的に扉を開けて空気を入れ替えます。衣類と壁の間には隙間を作りましょう
浴室: 換気扇だけでなく、入浴後にスクイージー(水切りワイパー)で壁と床の水滴を切り、乾燥を早めることがカビ予防の最大の秘訣です
今回ご紹介したような小さな工夫の積み重ねが、快適で光熱費のかからない、暖かい冬の暮らしを実現します。冷え込みとカビの悩みから解放され、気持ちよく年末を過ごしましょう。