はじめに
新しい年が始まると「今年こそは貯金を増やしたい」「家計をスリムにしたい」と目標を立てる方も多いのではないでしょうか。しかし、食費や日用品費を削る「我慢の節約」は、精神的な負担が大きく、意志の力だけでは長続きしません。
2026年、無理なく確実にお金を残すために効果的なのは、努力不要で効果がずっと続く「固定費の棚卸し」です。特に金利が動き始めている今、重い腰を上げて「家計の聖域」を見直した人だけが、大きな恩恵を受けることができるでしょう。今回は、2026年版の家計設計図を作るための3ステップをご紹介します。
ステップ1:「自動引き落とし」をすべて可視化する
まずは、自分の行動とは関係なく毎月出ていくお金を洗い出しましょう。通帳やクレジットカードの明細を1ヶ月分確認し、以下の項目を書き出してください。
- 住居費(家賃・ローン、管理費、修繕積立金、駐車場代)
- 通信費(スマホ代、自宅のネット回線)
- 水道光熱費(電気・ガス・水道料金)
- 保険料(生命保険、医療保険、自動車保険)
- サブスクリプション(音楽・動画配信、音楽、アプリの月額課金)
- 教育費や習い事の月謝
ここで大切なのは、月額数百円のサブスクなども含め「少額だから」と見逃さないことです。今まで「なんとなく」払い続けていたものが、今の自分に本当に必要かを問い直すのが、第一歩です。
ステップ2:金利上昇局面の今こそ「攻めの見直し」を実行する
2026年の家計管理において、例年以上に重要なのが「金利」と「プランの最適化」です。一度の手続きで年間数十万円の差が出ることもある、3つのポイントにメスを入れましょう。
住宅ローン:金利が上がる前に「借り換え」を検討
金利が動き始めている今、住宅ローンは放置厳禁です。かつては「金利差1%」が借り換えの目安でしたが、今は「0.3%以上」の差があれば、諸費用を差し引いても大きなメリットが出るケースが増えています。
また、最新のローンは「がん保障」などの団体信用生命保険(団信)が充実しており、借り換えによって後述する一般の保険料を削れる「ダブル削減」も狙えます。
保険:今のライフステージに合わせた「スリム化」
「昔入ったまま」の保険は、過剰かもしれません。高額療養費制度を正しく理解し、不要な特約を外すだけで月数千円の節約になる可能性があります。もしもご自身がある程度の年齢になり、子どもが独立しているなど「死亡保障」をさほど必要としない場合は、見直すことで大きな節約になる可能性もあるでしょう。
また、自動車保険や火災保険を代理店型からダイレクト系(ネット型)に切り替えるだけで、保障内容はほぼ同等で保険料を抑えられることも珍しくありません。
通信費:スマホと光熱費の「トリプルセット割」
2025年から2026年にかけて、各社がデータ容量の増量や新プランを次々に投入しています。スマホ・電気・ガスを一つの事業者にまとめる「セット割」を一度、確認してみてください。支払いを一本化することで管理が楽になるだけでなく、ポイント還元率が向上し、実質的な支出を大きく下げることが可能になるケースが多くあります。