はじめに
過去の午年データが示す「不安定さ」

株式市場においては、午年はむしろ「方向感が出にくく、振れ幅が大きい年」として現れることが多い、というのがデータから見える実像です。
過去の午年を振り返ると、大きく上昇した年もある、深刻な下落を伴った年もある、年前半と後半で相場の顔がまったく違った年も多い、という特徴があります。つまりは午年はデータ的には不安定さが目立つ傾向にあるのです。
2014年は結果としてプラスで終わったものの、年間を通じては方向感を欠く展開が続きました。
新たに始まったNISA制度による個人マネー流入への期待はあったものの、前年までの上昇の反動や、海外景気への不透明感、さらには消費税率引き上げを控えた国内景気への警戒感が重なったためです。秋以降、年金マネーの運用方針変更や追加緩和が相次ぎ、市場心理が一気に好転。年末にかけて株価は持ち直しました。た
その12年前、2002年の午年は状況が大きく異なります。米国では金融政策のスタンスが変化し、企業破綻を巡る悪材料が相次いだことで、株式市場全体に不安が広がり、日本市場もその影響を免れず、金融機関の不良債権問題が再び意識される中で、株価は下落基調を強めました。結果として、この年の日経平均はバブル崩壊後の水準をさらに切り下げ、厳しい一年となっています。
1990年の午年は年初から急激な調整局面に入り、高値圏で積み上がっていた過剰な期待が一気に剥落し、株価は短期間で大幅に水準を切り下げました。
一方で、1978年には為替市場で急速な円高が進行するという逆風があったにもかかわらず、海外景気の拡大や金融面での支援策が下支えとなり、日本株は堅調に推移。外部環境の変化に柔軟に対応した政策対応が、結果として株式市場を押し上げる形となりました。
1966年の午年は、景気そのものは拡大局面にありながら、株価の動きは限定的。政府の財政運営方針の転換を背景に経済は回復基調を強めていたものの伸び悩みました。
1954年の午年は、戦後復興の流れのなかにありながらも特需の反動による景気後退の影響を受け、日本株は軟調推移でした。このように過去のデータを紐解くと投資家にとっては判断の難しい一年になりやすい干支であると言えそうです。