はじめに

制度導入25年目を迎えるタイミングで実施した「確定拠出年金(DC)3万6,000人調査」。今回は、DC加入者が「どのような投資信託を選んでいるのか」、そして「どのくらいの頻度で運用先を変更しているのか」という運用の実態を報告します。

※本稿の図表は、調査回答者のうちDCで投資信託を保有している2,853人を対象に集計しています。

前回記事:確定拠出年金3.6万人調査:運用満足度を高める要因とは?「長期継続」と「企業規模」から見る好調の背景


パッシブ(インデックス)の国内株式・外国株式がツートップ

DCで投資信託を利用している加入者が選択した投資信託をタイプ別に整理したものが図表1です。

図表1:DC加入者が利用している投資信託のタイプ

図表1から、国内株式(パッシブ/インデックス)と外国株式(パッシブ/インデックス)が二大人気であることがわかります。投信利用者のうち、国内株式(パッシブ)を選んだ人が26.4%、外国株式(パッシブ)が26.1%と、ほぼ同水準でした。

次に多かったのは、外国株式(アクティブ運用)、国内株式(アクティブ運用)です。バランス型についても、パッシブ・アクティブともに一定の支持があります。

一方で、時間の経過とともに資産配分が自動で変化するターゲット・デート・ファンド(TDF)の利用者は1.5%にとどまりました。米国の401(k)では、TDFが指定運用方法(デフォルト・ファンド)として広く採用され、加入者の保有比率も高いことが知られていますが、日本のDCは現時点では、加入者が自分で運用先を選び、組み合わせるスタイルが中心といえます。

30〜40代は外国株式(パッシブ)が優勢

年代別のランキングを示したのが図表2です。

図表2 年代別の投資信託タイプのランキング

国内株式(パッシブ)は、どの年代でも1位または2位に入っています。一方で、30〜40代では外国株式(パッシブ)が国内株式(パッシブ)を上回る点が特徴的です。

一方、60代では「国内株式(アクティブ)」が2位に入るなど、相対的に国内志向が強い傾向も見てとれます。

商品選択の際に重視するポイントも尋ねたところ、回答は「長期の運用に適していること」「手数料が安いこと」が多い一方、「運用会社や運用商品の名称」や「知人・同僚が選択している」は、あまり重視されていませんでした。

運用商品を見直す人は少数派: 6割超が「一度も変更なし」

運用先の分布がわかったところで、次に「見直しの頻度」を見てみましょう。驚くべきことに、全体の61%が「これまで一度も変更したことがない」と回答しました。変更経験がある人の中でも「年1回未満」が25%と最も多く、次いで、年1〜2回が9%、年3〜5回が4%と続きます。少数ですが、年6回以上変更する人も2%存在しました。

商品変更の頻度については、会社員の場合、企業規模との相関も見られました。企業規模が大きい会社で働く人ほど、年1回未満、または年1〜2回程度で見直すケースが増える傾向があります。

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