はじめに
「本命」と「周辺」を冷静に見極める
ちなみに、このニュースで、マイポックス(5381)や、テクニスコ(2962)といった人工ダイヤモンド関連といわれる銘柄が軒並み株価上昇しております。しかし、これらは一括りにすべきではありません。
今回のニュースの肝は「米国内での生産体制構築」です。米国が最も囲い込みたいのは、代替が効かない「素材の源泉技術(EDP)」。マイポックスなどは「磨く」スペシャリストであり、EDPの素材があって初めて輝く存在です。本命がEDPであることは揺るぎません。ただ、莫大な資金が動くプロジェクトですから、これら周辺銘柄も潤う可能性は十分あります。また、本命が高くなりすぎた際の受け皿となりやすい性質もあり、まったく無視するのはもったいないかもしれません。
「国策」銘柄への投資、今から乗るべきか?
さて問題は、この巨大な投資テーマに乗るかどうかです。
チャートを見れば一目瞭然ですが、現在の株価は「期待感」だけで垂直に立ち上がっています。業績が伴うのは数年先の話。当然、急騰の反動による急落(調整)はセットでやってきます。特に、EDPは過去に「新株予約権の行使(株数の増加)」を行っており、需給面での重石が意識される場面もあります。ここから飛び乗るのはかなりの勇気と損切りの覚悟が必要です。
ダイヤモンド半導体がiPhoneやEVに当たり前に搭載される「ダイヤの時代」が来るのは、専門家の予測では2030年頃といわれています。今回の対米投資プロジェクトは、その時計の針を劇的に進めるものですが、今期の決算が黒字になる魔法ではありません。「国策」という最強の追い風を信じるなら、目先の乱高下に一喜一憂せず、「押し目(一時的な下落)」を待ってから長期保有で臨むのが定石といえるでしょう。
それにしても「人工ダイヤ」という日本発の技術が、日米同盟の絆を強める切り札になるかもしれないというのはワクワクします。人工ダイヤは、天然ダイヤと同様の輝きを持ちながら、手が届きやすい価格で、加えてサステナブルの観点でも注目されていました。今は、ジュエリーとしての側面ではなく、産業素材としての輝きにスポットライトが当たっています。会社自体も想定していなかった展開に驚いているかもしれません。そんなワクワクドキドキに便乗するのも投資家としての醍醐味ですね。
まずは2月12日の決算発表で、会社側から「対米投資プロジェクト」に関する何らかの言及や見通しが出るかどうか、に注目です!
※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。
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