はじめに
ライフステージで変わる「投資の厚み」
積立額の正解は、置かれた状況によって異なります。
例えば、20代で独身、住居費の負担が比較的軽い方であれば、「将来の時間」という最大の武器を持っています。時間が長いほど複利は効きますから、多少生活水準を抑えてでも投資に厚く回す戦略は合理的です。
一方で、子育て中の30代や40代の方にとっては、教育費や住宅ローンという大きな責任があります。この場合、投資に全振りするのではなく、手元の流動性を確保しながらバランスを取ることが重要になります。
「不安が減る金額」と「今を犠牲にしない納得感」
ここで大切なのは、「不安が減る金額」を見つけることです。月10万円積み立てることで、将来に対する漠然とした恐怖が小さくなるのであれば、その金額は精神的リターンも含めて価値があります。
しかし、10万円積んだ結果、毎月の生活が窮屈になり、結果として家族との時間や自己投資を削らなければならないのであれば、それは“未来の安心”と引き換えに“今の充実”を手放している状態です。
逆に、「月1万円しか積み立てられない」と落ち込む必要もありません。積立投資の最大の武器は「継続」です。たとえ少額でも、20年、30年と続けることで、複利の力は確実に働きます。そして何より、投資を続けるという習慣そのものが、将来の自分への最大のプレゼントになります。
月1万円でも、月5万円でも、月10万円でも構いません。大切なのは、少額でも未来の自分のために投資をすること。その金額があなたの人生設計と調和していること。そして、相場が荒れたときにも淡々と続けられることなのです。