はじめに

イラン情勢の悪化で、株式市場は一段と不安定さを増しています。日経平均株価が1日で数千円単位で上下し、証券口座を開くたびに心臓がヒュッとなる日が続いています。「これは買い場なのか、まだ下がるのか」「持っているこの銘柄、売ったほうがいいのか」——そんな問いが頭をぐるぐると駆け巡っている方も多いのではないでしょうか。

わたしも同じです。ただ、わたしの経験上、こういう局面で焦って動いた売買は、たいてい後悔することになります。


今は「動く時間」ではなく「準備する時間」

相場が大きく揺れているとき、人は二つの罠にはまりやすくなります。一つは「ここが底だ」と思って買ったら翌日さらに下がる"早まり買い"。もう一つは、耐えきれずに損切りしたらそこが底で、その後するすると上がっていく"底値売り"。どちらも、焦りから生まれる典型的なミスです。

そして今の時期、もう一つ大切なことがあります。5月中旬には、企業の本決算が集中して発表される決算ラッシュがやってきます。好決算の銘柄には資金が集まり、株価がダイナミックに動くタイミングです。今の乱高下をやり過ごしながら、そこに照準を合わせて準備しておくことが、今の局面でできる最善手だとわたしは考えています。

では、具体的に何を準備すればいいのか。大きく3つの視点で「買いたい銘柄リスト」を育てることをおすすめします。

1. 中長期テーマで買える業種を探す

相場がどう動こうとも、世の中の大きな流れ——つまり中長期のテーマは、簡単には消えません。たとえば、インバウンド需要の拡大、防衛費の増額、AI・半導体の普及、高齢化社会に対応したヘルスケアや介護などは、今年も来年もその先も、企業の業績を下支えし続けるテーマです。政府が発表した戦略17分野における「主要な製品・技術等」も、重要なヒントになります。ぜひ参考にしてみてください。

乱高下で株価が下がっているとき、テーマそのものが死んでいなければ、むしろ仕込みのチャンスになり得ます。「この業種は5年後も10年後も必要とされるか?」という問いを軸に、リストに加える業種と銘柄の候補を探してみてください。

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